選手にとって、担当スカウトはプロ野球界での親に近いような存在なのかもしれない。清宮にとっては、来季から２軍内野守備コーチに就任する岩舘学さんがそうだ。「いろいろ、お食事に行ったりもしましたし、よく『けがだけはすんな』って言われます。何かと声をかけてくれていましたし、すごいいつも味方だったなって感じですね」と、入団後も常に気にかけてもらっていたという。

　来季からは、選手とコーチの立場になる。「僕は本当に、たぶん一番ぐらいに（岩舘コーチと）近い存在だと思うので、本当に気兼ねなく、いろいろ聞けたらなと思います」と笑顔を見せた。

　来年は高卒７年目。年間を通して、１軍で活躍することを期待されている。岩舘２軍内野守備コーチと〝一度も同じグラウンドに立たないこと〟が、アマチュア時代からお世話になった人への恩返しだ。