《SHINJOの信条》キャンプで満員を見てみたい。2万人ぐらい入るイベントを考えたい
【練習中】
―荒木臨時コーチは監督からお願いしたのか
「そうです。(荒木コーチは)セカンドからファーストに投げられなくなったらしい。イップスで。うちには今、そういう選手がいないから、もしそういう選手がいたら、柔らかいボールを使って、スローすると治るみたいなことを言っていましたよ」
―スローイングが不安定な選手にも有効か
「うちの選手はね、投げる方のイップスじゃなくて、気持ちのイップスが多いから。緊張した場面で硬くなる」
―どういうところを指導してもらいたいか
「彼が経験してきたことを(伝えてほしい)。どんどんどんどん見て『これ違うよ、もうちょっと、ここのグラウンドが難しいから、前に進んで、ボールが来たら股を割って捕る』とか。そういうところを見て、できていない選手を教えたりもできる」
―荒木コーチは、第1クール限定で
「そうですね。本人ができていても、選手に教えるのは難しいですけど、荒木くんがうちの選手に合うかもしれないしね。『荒木さんが言っていることはこれなんだ』というところと、谷内コーチの堅実さ。守備範囲は広くなかったけど(笑)。荒木くんは広かったから、ちょうどいいかなと思う。本当はセカンド、ファースト、ショート、サードで一人ずつ(コーチを)呼びたかったんですけどね」
―内野の土の部分は軟らかくなったか
「軟らかくしたみたい。どっちかなんですよね、芝生を削るか、土を軟らかくするか。他のチームはあんまりエラーしないんだよね。試合数が少ないというところもありますけど」
―芝の長さは変えられるのか
「もちろん」
―リクエストして、例えば短くするとかも
「でもあんまり短くしすぎると育たないから、その辺の微妙な何センチかというところはちょっと難しい。この冬を乗り越えるために。俺も試合で守ったことがないから、守ったら感想をものすごく言えるけど、見ているだけじゃ分からないですからね」
―練習時も(大型ビジョンの)映像があると、緊張感があって良い影響がありそう
「そう、それね。ものすごく大事なこと。見られて、うまくなるというのはね。よく言うんですけど、ファンがいると捕れないボールも捕れる。体力もついてくる。やっぱり恥ずかしいところは見せたくないって思いますよね」
―エラーも、映し出されると笑われる
「僕の場合はエラーしたら拍手が起きていました。(新庄のエラーが)見られたって。そういうような選手になってほしいですけどね」
―多くのファンが訪れている
「9時に開門して、バーっと走っている姿を見たらめっちゃ、なんかジーンとした。うれしかったですね」
―6時前から来ている人もいた
「そうですか。僕は5時半に来ていましたけどね(笑)。良かったー、屋根を開けなくて。今ね、雪虫が発生して。10日後に雪降るんでしたっけ? すごいですよね、あの多さ」
―キャンプが始まり、気持ちの変化は
「よく俺、思っていたんですけど、このキャンプで自分がこれをしようと決めてから、だいたい2年後に結果が出てくると思うんですよ。今年、結果を出した子たちは、2年前にやってきた地道な努力が、今年出ているから、2年後を見据えて、今からスタートさせるぐらいの気持ちでやってほしいなと、すごく思いますね。そのためには、守備だったら、今から7、8年、ずーっと使うグローブの大切さ(を理解してほしい)。基本中の基本。何かうちの選手、ポケットで定まらずに動いて、握り損ないで悪送球というところをよく見たので、スポーンときっちり、どこに当たってもポケットに流れていくようなグラブをつくっていくのは、ものすごい大事なことじゃないかなと。新しいグラブに結構、代えるじゃないですか。ピッチャーにしても、ピッチャーゴロを弾く選手が多いでしょ」
―新庄監督からファンへのプレゼントは
「きょうはゲーム形式。ホームベースのところにバットを立てて、マウンドからそこにボールを当てた人に僕がプレゼントをする」
―ファンと触れ合う機会を大切にしている
「そうですね。やっぱりこれだけ来てくれたら選手も気合が入るし。一回、キャンプで満員を見てみたいですね」
―ドラフトの際に、(冗談で)駒苫高と試合すれば満員になるかもと
「ね。試合とかしたら入るんじゃね、と」
―他球団から戦力外が発表されている。有望な選手は
「いますね、いっぱい。いるいる」
―リストアップは
「それは、この選手いいなっていう選手はいますよ、いっぱい」
―具体的なアプローチは
「まだ。まずこっちがまとまっていないから。こっちがまとまってから、あとは球団の方と話し合いをしながら。金額面とかもあるしね」
―リストアップはしていて、検討に入るか
「でもはっきり知らないですからね。セ・リーグにもいるし、パ・リーグにもいますし、ソフトバンクなんか、ものすごく多いじゃないですか。ガンケルとかどうなのかなと。向こう(アメリカ)でやるのかな。ちょっと工夫したら、うまくいきそうな気もしますけどね。うちとの試合で、うちが打って、良いマウンドをソフトバンクの首脳陣に見せられなかったというところがあるんでしょうけど、タイガース時代は良いピッチャーだなと僕は見ていましたけどね。内野ゴロを打たせるピッチャーで。ソフトバンクに行ったら、ちょっと変わったかな。僕は深いことは分からないですけど。戻せるんじゃないかなとか」
―外国人は、日本での経験があった方が
「ある方が良いですよね。もちろん。だって今、当たりがいないじゃないですか。経験ある外国人の方が。タイガース時代、何勝ぐらいしているんでしたっけ? 7、8勝していますかね」
―(10月のみやざきフェニックス・リーグに触れ)
「フェニックスでガンガン打っていましたね。やっぱり1軍を経験した選手がフェニックスに行くと、気持ちの余裕というかね、上から見下ろすような感覚で打てている。余裕も見えますもんね。追い込まれても全然、平気っぽいような感じ。それがね、1軍の経験をしていったら、余裕が出てくるんですけどね。今度は根本くんとか、万波くんも(侍ジャパンに)行って、ああいう舞台に立つと、こっちに戻って来てやっぱり気持ちの余裕ができてくるので。お金を払うから参加させてほしいね、8人ぐらい(笑)」
―(監督自ら)
「練習でのエラーが多いでしょ? ここでエラーをしているようでは試合でも必ずエラーをするので、捕ってから次の動作を早く。まず捕らないことには話にならないから。やっぱり外野は芝がちょっと長くなっているから、スパイクが滑っていますね。ちょっと言ってきます。外野が危ないから」
【練習後】
―プレゼント企画が盛り上がった
「良かった良かった。いや俺、当たらないかなと、ずっと心配していたんですけど、まさか女性がね、あのプレゼントをゲットするとは思わなかった」
―プレゼントは自身で考えたのか