【一問一答】荒木臨時コーチ エスコンの内野守備は「教科書通りにやっていける球場ではない」
日本ハムは1日、秋季キャンプをスタートさせ、エスコンフィールドでは元中日の荒木雅博氏(46)が臨時コーチとして指導を行った。一問一答は以下の通り。
―臨時コーチ初日。内野陣を見て感じたことは
「だいたい、交流戦とかで見ていたので、そんな感じかなというのは分かっています」
―新庄監督から臨時コーチの打診があったのは、いつ頃か
「早かったです。 10月の5日に(シーズンが)終わっているんですよね。そのあと1週間以内だと思います」
―迷うことはなかったか
「いろんなところで見てみたいというのもあったので、それもあって(参加を決めました)。自分の勉強になればと思って」
―エスコンフィールドの天然芝。守備の難しさは
「難しいと思います。これはエラーするだろうという(グラウンド)。今までやってきたような、股を割ってバウンドを合わせて、こうやって捕りなさいよ、というのは通用しづらい球場だと思います」
―きょうは積極的に前に出る動きを練習していた
「そうですね。とりあえず、やっぱり前で。どうしてもバウンドがどうなるか、というのが頭に入りすぎて構えてしまうところがあったので、その構えている間にちょっと前に出られるじゃんと。これたぶん、みんな言われているんだろうけど、いろんな人がいろんな言い方で言った方が、何か(頭に)入ることもあるかもしれないから。僕が特別なことを言っているわけでもないし、たぶん皆さん、同じことを言っていると思います」
―日本ハムの内野の印象は
「印象としては、すごい勢いのある内野だなと。勢いのあるというか、足が速い。とにかくみんな、全力でやっているイメージはある。まあどのチームも全力でやっているんですけど。足が速いことが一つの売りになっている選手が多いので、そういう中で粘りが出るような守備ができてきたら、面白いなというふうに見ました」
―教えるのは、どのようなことか
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「1年間、2年間でやっていくというのであれば、細かい足の使い方だとか、土台の部分からやっていくんですけども、やっぱり5日間ということで、細かいことをやるというよりは、今ここでやられているコーチが言われてることと同じようなことを、違う言葉を使って(伝える)。行き着くところは同じところにあるんだけども、そこに登っていく道をちょっと変えて。5日間ぐらいだったら、やっぱりそのぐらいしか、自分を出すことはできないのかなと。変に細かいことを言い過ぎて、逆に迷ってできない、ということだけは避けたいので。いろんなコーチが言っていることを一応聞きながら、それと同じことなんだけど、でも違う言い方で。選手の耳には違う言い方で入っていく。もしかすると、入っていかないこともあるし、いろんなタイプがいるから、いろんなことを言っても良いのかなと」
―セカンドとショートを入れ替えたりしていた。この選手をこっちで守らせたら面白いなど、発見は
「これは、5日間やって終わった時にはそう思うかもしれない。今はただ、ぼーっと見ていただけなので」
―アライバのように、固い二遊間になる可能性がある選手は
「います、います。もうどこにも、そういう選手がいて、あとはどう工夫してやっていけるかなので。でも、ここの球場は工夫して守らないと。言われたことだけをやって、教科書通りにやっていける球場ではないと思うので。そういうのも含めて、やっぱりいろんな言い方を、自分でちょっと考えながら。伝え方を考えていきたいなと思います」
―新庄監督が、荒木コーチから3、4人、面白い選手がいると聞いたと言っていた
「面白いですよ。きょう二遊間を守っていた選手はみんな面白い」
―他球団と比べても、全然遜色がないくらいか
「全然(ない)。経験が浅い子たちばっかりなので、この球場ではまたエラーはするでしょう。ただ、そのまま練習してね、いろんなことを覚えていったら、本当にすごい、良い二遊間になっていくんじゃないかなと思います」
―中日一筋でやってきた。違うユニホームを着た感想は
「やっぱり、今まで一回も(中日のユニホームを)脱いだことはないし、他のところのを着たこともない。とにかく経験してみたいというのはあったので、もう本当にこのお話がありがたくて。きょう初めて着させてもらったんですけど、着てみたら、あんまり自分の中で(変わらない)。ユニホームはユニホームなので。自分では見られないので、鏡でもあれば『お、これ』となるんですけど、やっぱり野球を教えることに関しては変わらないな、ということを感じました」
―上のユニホームは
「ないです。下だけ。下だけです。そんなガッツリではないです。(背中にネームが入ったりは)ないです」
―新庄監督と、これまでに何か接点は
「いえいえ、選手の時にセカンドベース上でご挨拶させてもらうぐらいで、特には」
―いきなりで、びっくりしたのでは
「びっくりしましたけど、本当にありがたいです」
―プレーの実演も見られるか
「実演をしようと思ったんですけど、滑るんですよ、下が固すぎて。人工芝だと強いんですけど、土にめっぽう弱いので。年を取ってから足も動かないですし。手ゴロとかで転がしてもらって、『こうだよ』というのは、やるかもしれないです。ただ、一応まだちょっと体が動くというのは僕の強みでもあるので、そこはちょっとやってみて。やっぱり足が速い子が陥るような、そのちょっとした守備の欠点というのは、僕も感じて、自分でしてきたところがあるので」
―スパイクは持参してない
「スパイクはさすがに持参していないです。土になるとめっぽう弱いです、本当に。人工芝でやらせたら、たぶん、まだまだいけると思う。臨時(コーチ)で行って、肉離れしたとかだと、ちょっとあれなんで」