【連載コラム】マシンガンズ西堀のそぞろ歩き② 上島竜兵さんからもらった仕事
パーカー、書籍の好評に感謝
マシンガンズの西堀亮です! 「そぞろ歩き」第2回目です。マシンガンズパーカーを10月30日まで予約販売をしていたのですが、たくさんのご注文ありがとうございました! 9月21日に発売した書籍「芸人という病」(双葉社)の反響も大きくて、ありがたかったです。多分、普通の人は読みながらツッコんじゃうところが多いと思う。俺は同じ商売で気持ちが分かるから、そのままスルーしちゃうことも多いんですよ。「そこツッコまないのか!」みたいに思われるかも。でも、やっぱり面白かった。芸人って、いろんなパターンの異常性がありますよね…(笑)。和賀(勇介)と松崎(克俊)なんて、あんなことまでやってて毎月の収支がマイナスですからね。
YouTube「西堀ウォーカーチャンネル」の「和賀の土木めし」
本の中でのMVPはやっぱり和賀ですね~。この本の趣旨は、YouTube「西堀ウォーカーチャンネル」の「和賀の土木めし」動画から始まっているところがあるんですね。その日に稼いだお金を全部使って食べまくるなんて面白いよなぁと思ってからのスタートでした。最近は和賀もちょっと忙しくなってきたみたいですよ。この間も、赤羽で和賀と撮影してきました。酔ってたな~、俺も酔ったな~。こっちが酔わないと和賀も酔わないんですよ、うまいもんで。すごい量を飲んでました。1杯頼んだらカメラを回して、一言もらってから一旦止める、みたいなことを繰り返す感じなんですけど、後半はそのルールも崩れちゃって。だって、そりゃこっちも酔ってるから!
ナベアツ式 酢わんこチャレンジ
この前は「オールスター後夜祭 ’23秋」に出演して「ナベアツ式 酢わんこチャレンジ」に参加しました。3の付く数字と3の倍数だけ、お酢がたっぷりと入っているわんこそばに挑戦したんですけど、もう大変でした。体が拒絶しちゃって…。なぜか普通のそばも、食っては吐いてました(笑)。スタジオもずっとお酢の良い香りがしてましたね~。でも逆に順番が最初じゃなくて良かった。1番目は平成ノブシコブシの吉村くんだったんですけど、最初はある程度、食べないとゲームが成立しないから。もう俺がやった3番目のときは「何でもいいや」っていう。もう、全部食えるか全部食えないかにしようと心に決めていったんですけど、結局、全然食べられませんでした(笑)。
さんまのお笑い向上委員会
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「THE SECOND」のあとは、バラエティー番組の仕事も入ってきましたね。「さんまのお笑い向上委員会」。すごい緊張しました。何やってるか分からなかった…。気付けば終わってた…。バラエティーは難しいっすね、これまでやってきてないから。力が衰えたときにチャンスが転がり込んできたから(笑)。俺の絶頂期じゃないときに来ちゃった。もう、いきなりなんて全然できないよ! さんまさんはやっぱりすごいですよ。なんか、ヒョウみたいだった…。すごい瞬発力あるし、そりゃお笑い界の王様ですよ。
オードリーのネタライブ in東京ドーム
先月はオードリーのネタライブに出ました。オードリーと一緒にライブをやるのは久々でしたね。2008年にオードリーが「M-1グランプリ」の敗者復活戦を勝ち抜いたときは、俺らも参加していました。もう彼らは、時の人でしたね。「M-1」の前からすでに「今回はこいつらが行きそうだな」っていう雰囲気はあったんですよ。なので敗者復活戦の出来うんぬんではなくて、「何で普通に決勝に行ってなかったんだ」って思ってました。我々世代のトップランナーですね。この前のネタライブも、ほぼ告知していないのにお客さんはパンパンでした。テレビに出ている頻度と、実際の人気が比例しているのって珍しいんじゃないかな。東京ドームでライブとか、すごくないですか? 東京ドームか…、マジですごいですよ。
チケットは、みんなダメ元で申し込むって聞きましたよ。ということはオードリー以外、誰が出て来てもいいんですよ。当日まで誰が出て来るか、オードリー以外は分からないんですから。まさに本人たちの人気だけです。ライブの打ち上げでは、コロナ禍はそういう飲み会がなかったので、若林くんと久しぶりにがっちり話した気がしたなぁ。
ドラマで共演した小林薫はすごく良い人
話は変わりますが、10月から始まったドラマ「コタツがない家」の第3話から出演しているので、ぜひぜひ見てみてください! ドラマの現場は何か恥ずかしいんですよね。断トツで俺が下手だから(笑)。小池栄子さんだったり、小林薫さんもみんなめっちゃ演技が死ぬほどうまいので。勝てるわけないじゃないですか! 別に戦ってるわけじゃないんですけどね。でも、小林さんはすごく良い人です。シーンで一緒になることが多くて、最初は緊張しました。楽屋で「何ていうコンビなの?」って聞かれて、「マシンガンズです!」って答えたら「知ってるかもしれない」って言ってくださって。2人しかいなかったんですけど、スマホを取り出してYouTubeで俺らのネタを見始めて、ずっと真面目な顔で、全っ然、笑ってなかった。
上島竜兵さんのおかげで道が開けた役者の仕事
日本テレビさんのドラマは前にも2本ぐらい出させてもらってます。そのプロデューサーさんが声を掛けてくれるんですよ。最初は上島竜兵さんがドラマ「怪物くん」に出ていて、そのときのプロデューサーさんで。上島さんが太田プロライブに「良かったら見に来てくださいよ」って誘ったら来てくださって。そのときに俺のことも見てもらって、ドラマいけそうだなっていうことで声を掛けてもらいました。間接的ではありますが、上島さんからもらった仕事みたいなもんです。上島さんは俺が調子の悪いときにもお世話になっているんです。「THE SECOND」を見せてあげられていないんですよね。本当に優しい先輩でした。僕にとっては、もちろん先輩だけど、本当に仲の良い親戚のおじさんみたいな感じの人でした。
有吉から「短期バイトのつもりでがっちり行け」
事務所の先輩だと、有吉さんが今年の「NHK紅白歌合戦」の司会になりましたね。この上ないてっぺんに…。もうこの上はないですよ! なんか、すごい。しか出てこないな(笑)。一番、ご飯に連れてってもらっていたのは有吉さん、上島さんになるんですけど、有吉さんはああ見えても、俺がツッコまれたら嫌だな、そこイジられたら嫌だなって思うようなことは、あんまりイジッてこないんですよね。仕事の話はそりゃしてますけど、「お金は大丈夫なのか」とか、そういう後輩の心配というか、真面目な話はあまりしてこない。でも、「THE SECOND」が終わったあとには、「そんなに長く続くとは思わないで、短期バイトのつもりでがっちり行け」って言われました(笑)。でも、「あっ、それもそうだよな~」って。こっちの夢を見てしまう気持ちとかはどうしようもないことって、いっぱいあるじゃないですか。一生懸命やっても、そこで終わり、みたいなことがたくさんある。だから「あまり気負わずに」っていうことですよね。気負って成功したことないけど、毎回なぜか気負っちゃうんだよなぁ。おかしいよなぁ。
早くすすきの行きたい!
北海道での仕事も入ってきましたよ! そのうち、すすきのにもぜひ行きたい! 札幌に住んでいた頃は若くてお金がないときだったので、お店を全然知らないんですよ。昔、一回だけ仕事で行ったときに居酒屋に入ったんですけど、やっぱり安くて、うまい! 全然違うよ! うまいよ! すごいよ、すすきの! 次、行くなら、まずはマトンを食べたい。臭いのが好きなんですよ~。そして、「みよしの」が食いたい。あとは海鮮ですね。お野菜もうまいし。北海道…、早く行きたいなぁ~。
【今月の西堀さんぽ】
上野は好きな街です。何か気取っていなくて性に合います(笑)。
■プロフィール 西堀亮(にしほり・りょう) 1974年10月4日生まれ、札幌市出身。石狩南高卒業後、お笑い芸人を目指して上京し、相方の滝沢秀一と98年にマシンガンズを結成した。2003年から太田プロダクションに所属。07、08年「M-1グランプリ」準決勝進出。12年「THE MANZAI」の認定漫才師50組に選ばれる。20年、発明学会「身近なヒント発明展」にて優良賞を受賞。23年「THE SECOND~漫才トーナメント~」で準優勝。