3ピースバンド・カネヨリマサル 来年初の全国ワンマンツアー
今年1月メジャーデビューのガールズバンド
大阪を拠点にしている3ピースのガールズバンド・カネヨリマサルが道新スポーツ編集部に来社した。全国7都市を回る「太陽に近づくツアー」の真っ最中で3日に札幌・SPiCEでライブを行う。来年には初の全国ワンマンツアーとなる「彗星みたいになりたいツアー」の開催も決定。今年1月にメジャーデビューを果たした3人組が、この追い風に乗っていく。
ちとせ「札幌は賑わっている街。お客さんも元気」
気持ちいいほど、真っすぐな音楽を届けるカネヨリマサル。すっかり秋めいた札幌を訪れるのは約半年ぶりだ。「太陽に近づくツアー」の札幌公演を翌日に控え、ボーカル&ギターのちとせみなは「札幌はライブハウスが集結していて、サーキットイベントとかに出させてもらった時もお客さんがいっぱいいて、賑わっている街だと思いました。お客さんも元気」との印象を語った。
今回は全公演ゲストと対バン
今回のツアーは全公演ゲストバンドを呼んでいる。ちとせは「対バンが豪華。自分たちにとって本当に大切なバンドさんにやっていただいて、随所でもらえるパワーをもらって心がいっぱいになった上でライブができている感覚がある。どこの日もいい日やなって思います」と各バンドとの〝競演〟を喜んだ。3日の札幌公演ではreGretGirlと対バンする。
2014年高校の軽音部がきっかけ
2014年、高校の軽音部で一緒だったちとせとベースのいしはらめいがバンドを組んだのが始まりだった。名前の由来は「適当に考えたのが正直な理由です」とちとせは笑い、いしはらも「軽音部で変なバンド名を考える文化があって、こんなの面白いんちゃう?みたいな感じで」と続けた。その後、ドラムが抜け、1年ほどはサポートドラムを頼み活動していたが、別のバンドでドラムを担当していたもりもとさなと出会った。もりもとが「カネヨリマサルが元々好きだった」こともあり、2018年に加入し現在に至っている。ちとせは「初めてスタジオに集まった時から新曲作ってみようかっていうぐらい、自然に音楽と向き合える3人。人間の根っこのところが似ている」とフィーリングはピッタリのようだ。好きなバンドも「BUMP OF CHICKEN」と声を揃える。
来年3月21日にペニーレーン24でライブ
来年2月からは初の全国ワンマンツアー「彗星みたいになりたいツアー」が控えており、札幌では3月21日にペニーレーン24でライブを開催する。いしはらは「ワンマンは東名阪でしかしたことがない。北海道はなかなか来られる場所じゃないですし、待ってくださっている方がいるんじゃないかなって期待もあるし、いろんな曲を聴いてもらえたらうれしいです」と呼びかけた。
「日本武道館とかホールが似合うバンドになりたい」
この勢いをさらに加速させる。ちとせは「自分たちが有名人になりたいわけではなくて、カネヨリマサルの音楽が有名になってほしい。音楽が世間にちゃんと届いてほしいなっていうことが一番で、お客さんをいっぱい呼べるバンドになりたいと思っているので、夢は大きく日本武道館とかホールが似合うバンドになりたいです!」と将来像を明確に描いている。日本を代表するバンドとなるまで歩みを止めることはない。
■プロフィール カネヨリマサル ボーカル&ギターのちとせみな、ベースのいしはらめい、ドラムのもりもとさなから成る3ピースロックバンド。2014年に結成し、大阪を拠点に活動している。2018年にドラムのもりもとが加入。2019年10月、ビクターエンタテインメント「Getting Better Records」と「TRUST RECORDS」による共同インディーズレーベル「D.T.O.30.」(DON'T TRUST OVER 30. )より、ミニアルバム「かけがえなくなりたい」を発売。2022年5月にはバンド初の東京・大阪ワンマンライブを開催。2023年1月25日、1stフルアルバム「わたしのノクターン」で、ビクターエンタテインメント「Getting Better Records」からメジャーデビュー。10月18日には新曲「君にさよなら」をリリースした。