《SHINJOの信条》(ファンへお願い)しっかり捕れとか声をどんどん出してもらって
■秋季キャンプ(11月3日、エスコンフィールド北海道)
―観客数が1万2500人だった
「ね。いや~、やっぱり食事もできるし、いい距離感というかね。きょう、休みでしょ。練習を見ながら、ご飯食べにちょうどいい。カップルだったらね、デートがてら。子どもたちに野球をね、見せたいところで。びっくりした、俺。こんなに入ると思わなかった」
―土、日はもっと入る可能性も
「何かしたい(笑)。ただ、試合をしたいんですけど…野手は全然、いけるんですけど、ピッチャーがね。沖縄から呼ぼうかな(笑)。試合を見せたいですよね。本当の試合形式で。あした、あさっては無理ですけど、ちょっと考えます」
―事前に話していた2万人に届く勢い
「言ってみるもんですね。まあまあ、開放されてないところ(エリア)は座れないから。開放されてるところはいっぱいで。ルールは守っていかないとね。練習の合間の売店とか、並んでいたみたい」
―30分並んでも食べられないような店も
「マジで? やっぱり、ホームグラウンドを持つと最強っすね。ウエートトレーニング器具とか移動しなくていいし。寒くないしね。そんなに。いやいや、最高ですよ」
―秋季キャンプは3日目。ここまでの手応えは
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「エラーの数は減っていますよね。エラーしたらエラーしたで、皆さんがあおってくれる。やっぱり恥ずかしいことはしたくないだろうから、大事に取りいくというところは見えましたね」
―ファンへ、もっとミスをしかるようにジェスチャーで伝えていた
「そうそう。ファインプレーの時は別に自然に盛り上がってくれるし、エラーした時にしっかり捕れとかね、そんなんじゃ勝てないぞ、みたいな声をどんどん出してもらって。1人ずつマイクを持たせようかな。スピーカーで流してね」
―エラーすると、ビジョンに表情がアップで映る
「恥ずかしそうにしてます?」
―悔しそうにして
「それ最高です」
―ため息が聞こえる
「本当本当。近いしね。谷内くんがもうちょっとノックの練習をしてもらって、いい打球、ダイビングキャッチとかできるぐらいの、取れるか取れないかっていうところで。やっぱりノックというのは難しいんで。森本コーチもものすごく練習して、いまだにうまくならない。それくらい難しいんです」
―ベンチで外野陣と談笑していたが
「何だったっけ? 森本コーチが何か言って、それに俺がツッこんで笑っていましたね。それにしても、何でこんなに(ファンが)来てくれるんですかね? 1人1人に聞いてみたいです。来年、ファイターズの選手たちへの期待がね。今年はこういう成績だったんですけど、魅力のある選手がいっぱいいるから、そういうところで成長過程というのをね、見ておきたいというのもあるんでしょうね」
―ドラフトで取った選手の中にも細野や進藤など即戦力がいる
「そうね。だってほら、きのうの日本シリーズでも森下くんが1年目で。活躍できるということは、うちのルーキーもああいう場面に立てるかもしれないしね。日本シリーズを見ていて、野球ファンのみんなを感動させられるポジションにいるわけなんだから。森下くんが打ったように1年目から、ああいうヒーローになれるということは、みんなにチャンスがある。みんなが感じたと思いますよ」
―日本シリーズは古巣の阪神を応援しているか
「………。次、オリックスに勝ってほしいかなあ。やっぱり最後の最後で延長戦ぐらいまでやってもらって、日本中を沸かせるような。日本シリーズは見応えが毎年ありますね」
―采配を見て学ぶ部分は
「いやいや、だいたい僕が思っているような感じ。ただこの間のワゲスパックが投げた時に。あれどう代えるのかなと。いろいろな考えがあって、面白いなあと」
―田嶋を代えたところは
「左が続いたから、俺はいくのかなと。まあそこらへんは中嶋さんが(考えて選択している)。結果的にああいうふうになったけど、抑えたらね。そりゃあ、分からない。投げさせるまでは」
―監督の視点で見るのか
「もちろん。それしかない。その見方しかない。勝ち負けというよりは。ウチの投手と照らし合わせて、ウチだったらこの投手を送り出して1人で代えたりとか。満塁策を取ったでしょ。大山くんが当たっていなかったといっても四球の可能性もあるし、荒れていたから」
―カウント3―0までいった
「面白いですね。まあ、どう転がっても、負けたら、打たれたら采配ミスになってしまうから。そうなんですよ。あそこ、大山くんが当たっていないといっても、やっぱり4番ですからね。ああいうところはものすごく…楽しいですけど、考えるところでもありますね。山崎福也くんはシーズン中は若月くんばっかりと組ませていたのに、森くんと。中嶋さんは同じポジションですし、そういうところはすごく聞きたい。タイガースの選手と照らし合わせての森くんだったのかな」
―岡田監督は固定メンバーで中嶋監督は新庄監督と一緒
「どっちとも合っていますからね。勝ち負け勝ち負けで。それはもう、監督の考え。両方、面白いですね」
―吸収することも
「もちろんします。まあ、シーズンを通してタイガースとオリックスというのは、一番見てきたチームなので。どっちもいいですね。優勝した方が正解でしょうね」
―シーズン中、阪神とオリックスを中心に見ていたのは、采配に注目していたのか
「(監督が)一緒に野球をやってきた先輩たち。で、結果も出されている方なので。両方とも。だって(阪神は)岡田さん以来、優勝していないでしょ? 素晴らしいです。岡田さんの素晴らしいところは、その試合中の場の雰囲気を変える交代とか。そういうところ」
―湯浅の場面
「1球でいったしね。佐藤(輝)くんもポンと変えたし。で、糸原くんのところに飛んでね。ああいうところなんですよ。だから岡田さんは丸いものに対して丸には見えていない。四角に見えている。そういう方だと思いますよ。勘が鋭いというか、勉強してね、経験を積んでそういうところが見えている。中嶋さんもそうです。打順を変えて…変わった選手が活躍するでしょう。その打順に応じた実力を持った選手がいっぱいいる。そういうチームになれる可能性がウチにはあるから」
―ミスは得点につながる傾向がある
「それはそうですね。タイガースはもう甲子園に戻れないから。俺も2006年(日本シリーズで)、ナゴヤドームに戻りたくなかったですもんね。やっぱりホームで決めたいところはありました」
―甲子園だと阪神とオリックスの応援が9・5対0・5くらい
「同じ関西なのにね。何でこんなに質が違うんだろう。思いません? 伝統でしょうか。ちょっと違いますよね。京セラドームに行ったら、阪神の(ファンも多い)…。昔から思っていました。守っていて内野と外野にフライが飛んだ時の声は全く通じないというのは昔から感じて。危ないプレーが多かったですね」