ファンクラブ会員・今川が語るエスコン秋季キャンプの魅力とは
1万2500人が来場 選手兼ファンの元気印も感激
日本ハムの今川優馬外野手(26)が3日、エスコンフィールド北海道で行われている秋季キャンプの魅力を解説した。この日、来場したファンは1万2500人。プロ入り後もファンクラブ会員を継続する異色の道産子プレーヤーは、選手とファン、両方の目線で秋のキャンプの楽しみポイントを紹介した。
まるで本番 F党の視線に「より緊張感も高まる」
キャンプ3日目は祝日ということもあり、無料開放されたスタンドが大勢のファンで埋まった。選手冥利(みょうり)に尽きる。「率直に練習を見に来てもらえるのはありがたいなと。僕らも見られていないより、見られている方がより緊張感も高まると思う。いいプレーが出たら拍手をもらえますし、モチベーションの一つになる」と、うれしそうに打ち明けた。
ミスには落胆の声 その時、今川は…
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当然、聞こえるのは、褒め言葉ばかりではない。イージーなミスには、落胆の声が漏れる。それもプロの宿命。責任感が強い今川は、ファンを失望させてしまうことが耐えがたく「めちゃめちゃしんどいっす(笑)。悔しいです。拍手をもらうためにやっているわけではないですけど、実際にミスした時にため息とか食らうと、次はミスできないなと思います」と口元を引き締めた。
異例のエスコン秋季キャンプ 野球少年の来場を熱望
一方で、小学5年から継続している筋金入りのファンクラブ会員として、感じることがある。例年は沖縄の国頭村で行われるため、気軽に見ることはできない。今年は絶好のチャンスだ。「無料じゃないですか。砂かけシート(ダッグアウトシート指定席)以外は。無料で選手を見られて、エスコン内のグルメも楽しめる。時間があるならぜひ、寄ってみたいと思うはず」と太鼓判を押す。
特に見学をお勧めしたいのは小、中学生だ。「プロ野球選手がどんな練習をしているのか、野球少年は分からないと思う。秋は実戦と違って、基礎的な練習がどちらかといえば多い。勉強になると思うし、そういうところも見てほしい」と願いを込めた。
意義深い取り組み 新庄監督のアイデアに賛同
新庄監督の発案で実現した秋季キャンプのエスコン開催とファンへの開放プラン。ファン心理を誰よりも熟知している今川は「選手との距離が近ければ、よりファイターズが身近になる。もっと北海道を盛り上げるためにいいアイデアだと思います」と深く賛同。選手とファンが互いに楽しめる空間の意義を熱く伝えていた。