道産子左腕の根本悠楓 第2のスライダー習得に着手 来たる国際舞台に向けて
秋季キャンプ第3日 ブルペンで熱投66球
日本ハムの根本悠楓投手(20)が3日、沖縄・国頭で開催中の秋季キャンプで初のブルペン入り。直球を主体に66球を投げ込んだ。侍ジャパンに選出されている左腕は、16日から始まる「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」へ向けて仕上がり上々。プロ入り後、初めて臨む国際試合へ順調に調整を進めている。
まるで真剣勝負 実戦想定のピッチング
すでに実戦モードだ。ブルペンでの投球練習中。根本は時折、二塁走者をにらみつけるようなしぐさを見せた。「カウントやランナーを想定しながら」と、実戦さながらにクイックでの投球も織り交ぜた。投げる前にはあらゆる状況を想定し、コースと球種を宣言。一球一球に意図を持たせ、力強く腕を振り続けた。
さらなる飛躍へ新球習得 金子特命コーチからアドバイス
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特に力を注いだのは、生命線とするスライダーだ。この秋は金子特命コーチから助言を授かり、新たな球種の習得を目指している。従来のスライダーは大きく曲がる軌道を描くが、着手するのは速く小さく動くボール。「(変化量が)大きいのと小さいのがあれば、打者も戸惑うというか、迷う。コントロールもしやすいと思う。三振を取れるイメージで投げたいです」と、引き出しを増やすために試行錯誤を続けている。
アジアチャンピオンシップで初披露へ
目前に迫る国際舞台は、新球を試す絶好の機会になる。「これからも投げてみて、良かったら使ってみてもいい。もともとのスライダーがおかしくなったらマズいので、これから次第だけど…」と不敵な笑みを浮かべ、第2のスライダーへの手応えを口にした。
胸躍る侍合宿 すべてを今後の成長につなげる
6日から宮崎で始まる代表合宿へ向け、気持ちは高まる一方だ。同年代のメンバーは当然、好投手ばかり。「自分よりレベルの高い人がたくさんいる。(西武の)隅田さんのチェンジアップはすごい。左投手みんなに、どういう感じで投げているのか話を聞いて、いろいろ吸収したい。あとは、しっかり勝つためにやってきます」
チームの未来を背負う逸材は、日の丸のユニホームを身にまとい、一回りも二回りも大きくなる。