守護神・田中正義 セーブ王3度獲得の武田久コーチに「学ばせていただきたい」
新天地で才能を開花させた剛腕 クローザーの大先輩を師事
今季、守護神を務めた日本ハムの田中正義投手(29)が4日、エスコンフィールド北海道で行われている秋季キャンプに参加。3度のセーブ王に輝いた新任の武田久コーチ(45)から〝抑えの極意〟を学ぶことを誓った。
プロ7年目で初の1軍完走 25セーブを記録
10月30日に行われた武田コーチの就任会見。日本ハムの選手で唯一、個人名を挙げたのが、田中正義だった。ソフトバンクから加入した今季は47試合に登板。4月26日のオリックス戦(エスコン)でプロ初セーブを挙げると、「25」まで数字を伸ばした。プロ7年目で初のシーズン完走を果たし、登板数など各部門でキャリアハイを更新した。
ポジション死守へ 田中正「一番聞きたいのは、心構え」
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移籍2年目となる来季の目標は、守護神の座を死守すること。通算167セーブを挙げ、最多セーブを3度マークしたレジェンド右腕の存在は心強い。武田コーチといえば、ピンチでも動じないメンタルと強気なピッチングが持ち味だった。
「一番聞きたいのは、心構えじゃないですか。セーブ王3回って、なかなか想像できないことを成し遂げている方なので、そこは学ばせていただきたいなと思います」。学生時代の先輩が、武田コーチが所属していた社会人・日本通運でプレーしていた縁もあるという。あいさつに出向いた際には「その話をしたくらいです。まだ、そんなに込み入った話はしていないです。これからじゃないですかね」と真剣な表情で語った。
5日にはブルペン投球を予定
キャンプ4日目となったこの日は、ブルペンの傾斜を使ってキャッチボール。「傾斜で投げないと、やっぱり平地でいくら良くても意味がない」と腕を振った。第1クール最終日となる5日には、ブルペンで投球練習を行う予定だ。
万全なコンディション さらなる飛躍へ気持ち新た
10月は心身のリフレッシュに充て、コンディションは万全。「体をしっかりつくることと、変化球の感覚をオフの間につかめるようにしたい」と表情を引き締める。さならる飛躍が期待される2024年シーズン。武田コーチからクローザーの心得を学び、絶対的な守護神として君臨する。