【一問一答】吉田輝星がブルペン入り 武田コーチ、新庄監督の助言を来季につなげる
日本ハムの吉田輝星投手(22)が4日、秋季キャンプが行われているエスコンフィールド北海道でブルペン入りし、新庄剛志監督(51)、武田久投手コーチ(45)の指導を受けた。結果を残せなかった今季の反省を踏まえ、心機一転のリスタート。肉体強化を進めながら、理想のフォームを固め、来季へ向かう。練習後の一問一答は以下の通り。
―ブルペンに入って
「あまり感覚は良くなかったですけど、久さんから新鮮なアドバイスをもらえたので、次回以降に生かしていきたい」
―どんなアドバイスを
「身長、スタイルとか、同じような感じだと思うからと言ってもらって。どういう意識で投げていたのか聞いて、長い時間しゃべらせてもらって。参考にしたいなとすごく思うこともあったので、来年までにしっかりやっていければ」
―体の使い方なども
「そうですね。良くない時にこうなるんですけど、みたいな感じで質問したら、同じようなことで調子を崩すこともあると聞いて。改善策を教えてもらいました」
―改善策とは
「試合だとアウトコース(のライン)がきれいに見えたりするんですけど、ピッチング(練習)だとバッターも立っていないですし、ある程度、フォームのことを意識できちゃうじゃないですか。抑えようとか、カウントのこと、バッターの見逃しはこうとか考えない分、フォームに完璧を求めすぎちゃうところがあるので。そうすると低めの球が引っかかったり。まっスラしすぎて、いいボールが全部、ボールになってしまう時は、高めに投げるというか、甘いところに投げて自分の球筋を確認して―というのはやっていたよと教えてもらった」
―新庄監督に声をかけられていたが
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「去年、(藤川)球児さんに教えてもらって良くなったっていうのは、ボスのおかげですし。自分の感覚も実際そうだったんですけど『去年よりも、ちょっと腕が横振りになっているような感じに見えるよ』と。自分の感覚とか視点じゃなく、外から見て教えてもらった。横振りになると、まっスラも増えてきたりするので。ゾーン内にとどまるまっスラだったらいいですけど、自分でも操れないくらいのまっスラになってくると、ホップ成分とかも消えてくるので。『まっスラは長所だよ』と久さんには言われたんですけど、でもゾーン内で勝負できないと意味ないと思って。自分で制御できるならいいですけど」
―縦振りでホップするような真っすぐを投げたい
「まあ、一番はカット成分がそれほどなく、ホップになればいいなと思います。リリーフで50試合以上投げると、絶対に調子が悪い日はあるので。その調子が悪い日に打たれたのが去年だったし、調子がずっと上がらなくてフォーム的にも良くないなと思っていて1軍にも行けなかったのが今年だった。良い時は抑えられたとしても、その悪い時にどうやって抑えるか、考えなければいけない。フェニックスからいろいろ考えながらやってる。まっスラをバッターは嫌かもしれないのに自分の理想を求めて、四隅にばかり投げようとしてボールとか。そういうことが、気持ち的にあったりするので。そういう面も練習していかないと」
―ブルペンで何か試しながら、キャッチボールをしていた
「久さんがどういうピッチャーだったかということを(伊藤)大海さんとしゃべっていたら、シュートがすごく有名だという話を聞いて。まっスラと対になるのはやっぱりシュートというか。僕はカット成分が多いので、カットボールは得意だとしてもシュートは正直、曲がらないんですよ。回転が違う真っすぐなだけで、ちょっと気持ち悪い。ストライクを投げることが大事と久さんが言っていて。僕、シュートは投げていたんですけど、真っスラがひどい時のドリルというか、調整方法としてよく使っていた。その感じで、シュートを投げてみたら、意外と使えるんじゃないかという感じで言ってもらった」
―胸板が厚くなっているように見えるが
「今年の2月くらいに作ったスーツが入るか、危ない(笑)」
―ウエートトレーニングの成果か
「シーズン中にウエートを取り入れたんですけど、去年まではしていなくて。リリーフだったら、この時期がキツいというヤマがある。先輩たちとだいたい一緒の時期なんですけど、球速が落ちたり、被打率が上がったりした。ファームにいたということもあって、コンディションを維持するというより、トレーニングとしてずっとやっていた。フェニックスで150㌔が出たりとか、平均球速がすごい上がってきた。来年までつなげて、(筋肉を)付けすぎて動きが悪くなったり、感覚を失ったりしないように気を付けたい」
―太ももも太くなったか
「なりましたね。下半身の方がキツいし、メインで鍛えている。投球には一番必要な部分。エンジンみたいな感じで。上半身はある程度、しなりがついてくるものという感覚を持ちながら、繊細な感覚も失わないように。そんな感じでやっています。走り込みもフェニックスでして、後はここからちょっと、体重を落としながら、筋量をキープできればもっと動きやすくなる」
―来年、目指すポジションは
「フェニックスもずっとリリーフをやっていたので、来年もリリーフだと思う。立場は来年春のキャンプが始まって、オープン戦や、シーズンに入ってからも変わると思う。そこはもう、自分の実力と結果でシーズンが終わる頃、ここのポジションに固まったなと言われるように。そもそも、今年は2軍にずっといたので、まず1軍にいられるように。その中で自分のポジションを明確に。そこは自分の力でつかみ取れるように頑張りたい」