前節途中交代した札幌MF荒野拓馬が練習試合でフル出場 「1試合でも多く勝てるように」次節広島戦へ視界良好
■11月4日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
▽練習試合(30分×2) 北海道コンサドーレ札幌5-0BTOP北海道(3-0、2-0)
【札幌の得点者】金健熙、トゥチッチ×2、馬場、大森
「(右太ももを)つっただけです」
北海道コンサドーレ札幌のMF荒野拓馬(30)が4日、2本合計60分間行われた練習試合にフル出場した。前節のホーム横浜FC戦で、後半32分に右のもも裏付近を押さえて倒れ込んだ荒野。一度は立ち上がりプレーを続行したものの、その2分後に途中交代でピッチを退いた。故障の状態が心配されたが、本人は「つっただけです」と状況を説明。前日3日の練習ではフルメニューを消化し、幸い大事には至らなかった。
「ケガ無く終えられて良かった」
「60分間動き続けることを意識した」と言うこの日の練習試合でも、ボランチとしてピッチを縦横無尽に疾走。2本目には自身のパスからFW大森真吾(22)の得点をアシストした。「時々動けないときはありましたけど、前回(10月15日の北海道十勝スカイアースとの練習試合)はケガしてしまったので、ケガ無く終えられて良かったです」と、1週間後に迫った11日の広島戦(札幌ドーム)に向けて視界は良好だ。
「普段出ていない選手もチャンスをつかんでほしい」
横浜FC戦で7年連続のJ1残留を決めた札幌。アカデミー時代から札幌一筋でプレーしチームの屋台骨を支えてきた荒野は、来季の戦いに向けて「普段出ていない選手もこういった試合でチャンスをつかんでほしい」とチーム力の底上げに期待を寄せる。
馬場、大森が得点も「もっと取れるところあった」
この試合ではDF馬場晴也(22)や大森といった若手選手が得点を挙げて5-0で勝利したが、「プレーの質を高めれば、もっと点を取れるところがあったと思うので、それを突き詰めないと」と、チーム全体のクオリティーの高さを求めていく姿勢を見せた。
〝札幌のエンジン〟は止まらない
今季を良い雰囲気で締めくくり来年に向けて勢いを付けるためにも大事なラスト3試合。「1試合でも多く勝てるように頑張ります」と語る〝札幌のエンジン〟が、シーズン最終盤に向けて再び加速させていく。