BTOP北海道が10日から全国地域サッカーCL 元札幌DF濱大耀主将がJFL昇格導く
道リーグ2連覇で出場 初戦はジョイフル本田つくばFC
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けて、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(CL)1次ラウンドが、11月10日に滋賀県などで開幕する。北海道リーグを2連覇した結成2年目のBTOP北海道は、初戦で全国社会人選手権4強のジョイフル本田つくばFC(茨城)と対戦する。初出場の昨年は1次リーグ3戦全敗。昨季でJ1北海道コンサドーレ札幌を契約満了となったDF濱大耀主将(25)を中心に、96年のコンサドーレ札幌(当時)以来、北海道に28年ぶり2クラブ目のJFLチーム誕生を目指す。
J1札幌との練習試合で大敗も「変に考えすぎない」
11月5日、1次リーグ前最後の対外試合となったJ1札幌との練習試合は0-5で敗れてしまった。久しぶりに宮の沢のピッチで古巣に胸を借りる格好となった濱主将は「自信を失いました。すごい懐かしい感じの匂いと、その景色と。やっぱり強いっすわ、頭おかしくなりそう」と、苦笑いを浮かべた。ただ、プレー強度など「J1レベルのチームは絶対いないんで、変に考えすぎずに。JFL昇格って、簡単に言えるようなリーグではないとは思いますけど、この1年間、積み上げてきたことをしっかり出せれば」と前向きに捉えた。
ほぼ同じメンバーで国体4強 GKを長野パルセイロから緊急補強
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今季はチーム名を昨年の「BTOPサンクくりやま」から一新。監督以下、選手がガラっと入れ替わった中、攻撃的サッカーで北海道リーグ2連覇を達成した。10月12日開幕の国体では出場者をBTOPで固めた北海道代表で2勝して4強入りした。
新加入GKリュウは福井時代にCL出場経験あり
さらに前哨戦の全国社会人選手権大会直前の同19日には、故障者が出て1人だけになっていたGKの緊急補強も敢行した。J3のAC長野パルセイロからGKリュウ・ヌグラハ(23)を育成型期限付き移籍で獲得。長野県出身だが、21年は福井ユナイテッドFCに期限付き移籍しており、正GKとして今回と同じ全国地域CLにも出場している。長野では出場機会に恵まれておらず、全国社会人選手権の1回戦にBTOPでいきなり先発したことで約1年ぶりの公式戦出場となった。結果は初戦敗退となったが、「(福井での)1回目の挑戦ではJFL昇格を達成できなかったので、今年は何とかこのチームで昇格したい。良い未来を自分でつくっていければ」と意気込んでいる。
濱主将「レギュレーション考えると1試合目が全て」
初の全国地域CL出場となる濱主将は「いろいろ聞いた話とレギュレーションを考えると、1試合目が全てと言っていいぐらい。ここで負けちゃうと厳しくなっちゃうリーグ。とにかく最低でも勝ち点1は拾わなきゃいけない試合になる。でも、そういうヒリヒリした試合は、多分面白い。楽しみ」。Jの舞台を知る男が、チームをひとつにまとめ、昇格の歓喜へ導く。