コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》福森アシストでホーム無得点の呪縛を解け
ルヴァン杯で名古屋がC大阪を2―0で下し、優勝した。イタリア人監督の下、手堅い守備を武器に勝ち切るスタイルは札幌とは異なる。その名古屋のメンバーの中にDF金眠泰がいた。札幌ではカードをもらうことが多く、頻繁に出場停止となっていた。
ペトロビッチ監督もDFラインの計算が立たず、頭が痛かったと思う。だが、名古屋では負傷離脱したDF丸山の後釜として居場所を見つけた。札幌ではビルドアップ能力に疑問符がついていたが、名古屋ではハードな守備で貢献している。金眠泰にとって良い移籍だったと思う。
きょうはホームに湘南を迎える。湘南は前節、横浜FCとの大一番を制し、降格圏から16位へと浮上。勢いがついている。さらに安全圏に抜け出すため、必死になって札幌に向かってくる。
球際の争い、攻守の切り替えで後手にまわって受けて立つと、相手は勢いづくので、そこは細心の注意が必要だ。札幌はホームで5試合連続の無得点。そろそろ“呪縛”から解き放たれないといけない。
出場停止から復帰する福森には得点のお膳立てを期待したい。入場制限の緩和もあり、サポーターもたくさん観戦できるようになってくる。感染拡大中も来場し、支えてくれたサポーターを喜ばせてほしい。(本紙評論家)