ファイターズ
《ハム番24時》11月6日
国頭キャンプは5日が休日だった。高卒ルーキーの安西は、1学年上の柳川らとバスケットボールでリフレッシュする計画だったが、誤算が重なったという。
1つ目の誤算は、近くの体育館が使用できなかったこと。それでもバスケがしたかった安西と柳川は、10キロ離れた隣村まで自転車で移動することにした。「片道30分。10キロをなめていました。こいでもこいでも全然、着かなかった。行きはまだ話ながら楽しく行ったんですけど、帰りはもうゾーンに入って、全くしゃべらず帰ることだけに集中していました」と苦笑いだ。
2つ目の誤算は、予期せぬ裏切りに遭ったこと。一緒にバスケをする約束をしていた先輩の松本遼、金村に、相次いでドタキャンされた。「裏切られて、もう柳川と2人でひたすらシュート練習して、1on1やっていました。金村さんに何で来なかったか聞いておいてください」。その金村は「僕も行きたかったんですけど、遠かったので疲れるなと。柿木に卓球しようって言われていて、そっちを選んじゃいました。2人には申し訳ない」と笑顔で謝罪した。
安西はチームメートからよく「先生」と呼ばれている。「最近、浸透しちゃいました。フェニックスで山田遥楓さんが結構、言ってくださって、水野さんとかもずっと先生呼びです」。先生とはもちろん、大人気漫画「スラムダンク」で湘北高校の監督を務める安西先生のことだ。バスケ好きの安西にぴったりのあだ名。来季以降、1軍で活躍し、北海道のファンにも「先生」呼びを浸透させてもらいたい。