吉田輝星 新庄監督の指令で〝新球〟練習中 11日の紅白戦でお披露目へ
シュート解禁を決意 〝使い手〟が新コーチに就任
エスコンフィールド北海道での秋季キャンプに参加中の日本ハム・吉田輝星投手(22)が7日、新庄剛志監督(51)から〝シュート習得指令〟を出されたことを明かした。キレ味鋭いシュートが武器だった武田久投手コーチ(45)の下、打者の内角を突く〝新球〟をマスターする。
第1クールで指揮官から突然の〝リクエスト〟
第1クールでの練習中、指揮官から「シュートあったらいいんじゃない?」と提案された。持ち球の一つだったが「先発の時も全然、投げていない」と封印していた。「僕は右打者の方が打たれているので、シュートを投げたら踏み込んでこられない。調子が悪い時にどう抑えられるのか、レパートリーを増やしたいので、せっかくなので練習したいなと思いました」と決意した。
ブルペン投球を武田久コーチも絶賛 吉田「内角をえぐり散らかした」
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最高のお手本がいる。新任の武田コーチは、打者の内角にも臆さず投げ込むシュートの使い手だった。「久さんのシュートが有名だったという話を聞いていた」。この日のブルペンでの投球練習では、右打席に立った同コーチの胸元をグイグイえぐった。
「久さんの内角をえぐり散らかしていました(笑)。当てたら、ごめんなさいくらいの気持ちで投げていました。うまくいき過ぎくらい決まっていました」とニンマリ。武田コーチも「いい球、来ていたよ」と親指を立てるジェスチャーを見せ、絶賛した。
11日の紅白戦でリリーフ登板を予定
早速、実戦で披露するチャンスが訪れそうだ。11日に3イニング制の紅白戦を実施することが決まり、吉田はリリーフとして1イニングを投げる予定。「右打者がいれば投げたいなと思いますけど、チームメートなので…。きょうの調子だと、ちゃんといいボールになっているので大丈夫ですけど、それが曲がりすぎたら怖いなと思いながら」
元気印の先輩に対戦要求!? 「一番効きそうなのは今川さんあたり」
イメージトレーニングはできている。「一番効きそうなのは今川さんあたり。ジェームス(野村)とかは、カンとさばいてくる可能性がある。今川さんとか、下から押っつけてくるタイプなら分かりやすいかなと思います。右バッターと対戦した時に投げられれば」と思い巡らせた。
女房役の伏見とも情報共有 ピッチング後に約30分
ブルペンで約40球を投げた後は、ボールを受けた伏見と30分近く話し込んだ。バッテリー間で情報共有を行い、シュートの有効性を再認識した。「春キャンプで寅威さんに教えてもらったことを話したりとか、対戦した時に僕ってこういうイメージですよねと。ボスと久さんにシュートという話をされているんですけど、やっぱりバッターの人から見てそう感じるならシュートも必要だなと。決め球ではなくて、1個幅を広げる意味ですね」とうなずいた。
今季わずか3試合登板 来季の雪辱へ秋から猛アピール!
この時期では異例の紅白戦に、建山投手コーチは「実戦で投げて、あっと言わせたら勝ち。一発インパクトを残せるか見たい」と期待を口にする。「比較的、練習よりも試合の方がうまくいったりする。練習で、きょうくらい投げられれば大丈夫っす!」と吉田。今季はわずか3試合登板に終わった。逆襲の来シーズンへ、武田コーチ直伝のシュートでガンガン攻める。