阪神ファンの札幌DF田中駿汰 「(岡田監督は)ミシャと同じくらい選手のことを思っていそう」
■11月7日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
〝虎〟の勢いに乗って広島攻撃陣をシャットアウトだ!
前日をオフに充てた北海道コンサドーレ札幌は7日、練習を再開。11日の広島戦(札幌ドーム)に向けパス練習や攻撃練習などを行い調整した。今季ここまでチームで唯一リーグ戦全31試合に先発出場を果たしているDF田中駿汰(26)。ファンである阪神タイガースが日本一を達成した勢いを追い風に、広島戦で連続先発出場を32に伸ばし、チームを5月以来の2連勝へ導く。
オリックス・頓宮の豪快弾にグラッ
5日に行われたプロ野球日本シリーズ第7戦で勝利し、38年ぶりの日本一を成し遂げた阪神。この快挙に大阪府出身で〝虎党〟の田中駿も「良かったですね」とニッコリだ。第7戦は途中からテレビで観戦したが、視聴開始時点で既に阪神が大量リード。7点差で迎えた九回裏には「さすがにもう勝ったな」と勝利を確信していたが、2アウトから生まれたオリックス・頓宮裕真捕手(26)の豪快なホームランに「あの雰囲気で打つのはすごいなって。頓宮さんのファンになりかけました」と、敵ながら〝あっぱれ〟を贈った。
MVPは岡田監督「チームの雰囲気がいい」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
そんな田中駿が今季阪神のMVPに選んだのは岡田彰布監督(65)だ。「チームの雰囲気がいいなと思って。(性格が)堅そうなんですけど、見ていたらそこまででもなく。ユーモアもありますね」と、チームの良いムードがリーグ優勝、日本一の結果をもたらしたと分析する。田中駿によると、岡田監督と同じ1957年生まれのミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)には通じるところがあるようで、「(岡田監督は)ミシャより言葉は少なそうですけど、ミシャと同じくらい選手のことを思っていそうな感じがします」と、札幌をJ1定着に導いた指揮官になぞらえて岡田監督を称賛した。
「残留は確定したけど、少しでも上の順位で終われるように」
次節の対戦相手は現在4位の広島。まだACL出場の可能性を残しており高いモチベーションで臨んでくることが予想されるが、札幌も消化試合にする気持ちはさらさらない。「残留は確定したけど、少しでも上の順位で終われるように。向こうが上位ですけど、そういうチームに自分たちの力を示していかないと。やってきたことをしっかりやれれば通用すると思うので、そこはぶれずに。守りに入る必要はないので、いつも通り自分たちのサッカーをしていくだけですね」と1つでも上を目指して最後まで戦い抜く。
今季完封は広島戦含め3試合
今季リーグ戦31試合中、札幌の完封試合は広島との開幕戦を含め3試合のみ。ラスト3戦で1つでもその数字を積み重ねたいところだ。田中駿も「自分としてはもっと守備で今まで以上にやらないといけないと思います」と気を引き締め直す。今年のプロ野球界の話題をさらった阪神。田中駿も阪神ファンとしてそのビッグウェイブに乗って、勢いそのままに広島攻撃陣をシャットアウトしてみせる。