サッカーを含めオールスポーツで北海道のためにできることをやっていきたい《河合CRC竜の眼》
J1残留の話題のたびに7年前の骨折の痛みを思い出す
北海道コンサドーレ札幌は10月28日の横浜FC戦に2-1で勝利してJ1残留を決めた。まずは「ほっとした」気持ちが一番大きいし、残留が確定した状況で残り試合を迎えられることは幸せだと感じている。私がプレーしていた2017年から7年連続でのJ1残留となったが、その話題が出るたびに最初の残留を決めたアウェー清水戦の試合中に左足を骨折し、ものすごい痛みを感じたことを今でも思い出す。あれから7年もJ1に居続けられているのはクラブに関わってきた者としては本当にうれしいし、今後もこの記録が途絶えることなく、ずっとトップリーグでやっていってほしいと思っている。
CRCの仕事とは
今回は私が関わっている各種活動についてお話しさせていただきたい。
CRC(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)としての活動の一環で、北海道教育委員会が実施している『子どもの心に響く道徳教育推進事業』の講師として、9月に伊達市、10月に釧路市の小学校を訪問し児童たちに講演を行わせていただいた。レバンガ北海道の折茂武彦社長や車椅子バスケットボールの選手として活躍された元パラリンピアンの京谷和幸さん、元チームメートでブラインドサッカーチーム「ナマーラ北海道」で活動している芳賀博信ら、各界で活躍された方々が講師を行っており、私もプロサッカー選手という夢、目標を叶えた者として経験を話させていただいている。
夢、目標を持つことが大事だと伝え続ける
子供たちには、自分もずっと成功し続けてきたわけではなく失敗もしたし、いろんな経験をしてきたから今みんなの前で話ができていることを最初に話した上で、まずは夢、目標を持つことが大事だと伝えさせてもらい、そして夢、目標に対して常に全力で努力を継続し、自分自身が生きる上で大切にしている「今、目の前のことを全力で」と伝えている。道内各地でこういう活動をさせてもらうことは非常にありがたく思っているし、私の経験が子供たちの夢、目標につながってくれればうれしい。
北海道アドベンチャークラブのキャプテンも務める
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今年6月に発足しチームキャプテンを務めている『Hokkaido Adventure Club』では、残り2試合となった札幌のホームゲームに合わせオリジナルツアーを開催することとなった。参加者を募集して実施するアドベンチャーは初開催となるので非常に楽しみにしている。
私は広島戦翌日の12日に「コンサドーレ・サイクリングコース」という札幌市内の名所を巡る約30キロのサイクリングツアーに同行する。時計台をスタートして白い恋人パークなどを巡るコースを予定しているが、自分の足で自転車をこいで札幌の街を巡る機会もあまりないので非常に楽しみにしている。浦和戦前日の12月2日には「サッポロピリカコタンガイドツアー」を実施し、今後も同様のツアーを行っていきたいと思っている。みんなで北海道のいいところを発信していけたらいいなと考えている。
パートナー企業とアカデミーを支えるのも楽しみ
先月23日には松尾ジンギスカンを運営する「マツオ」様にクラブパートナーとして契約していただくことが発表されたが、画期的だったのが札幌U-18のユニホームにロゴを掲載していただいたことだ。アカデミーに目を向けてくれることは非常にありがたいし、子供たちを将来トップチームに輩出していくにあたっても非常に大きな一歩だと感じているので、仲間となるパートナー企業が増えるのはとてもうれしく思っている。
アカデミーから1人でも多くの選手をトップチームに上げることが大事な一方で、アカデミー出身者がフロントやスクールコーチなどでクラブに関わってくれたらうれしいし、アカデミーを支えてくださるパートナー企業の皆さんもそうなったら支援していて良かったなと思っていただけるのではないか。
スポーツダイレクターとして各チーム報告
最後にSD(スポーツダイレクター)として携わっている各競技のチーム状況を報告したい。
女子サッカーチーム、リラ・コンサドーレは今季のリーグ戦を終えたが、今後も女子サッカーの普及、発展に努めていきたいし、女性が活躍できる場を提供できたらいいなと思っている。カーリングチームは現在カナダ合宿中で大会にも参加している。若いチームでまだまだ結果は出ていないが、着実にステップアップしていると思うので2026年のミラノオリンピック出場を目指して引き続きやっていきたい。
来年2月3日のS/Jリーグ札幌開催を応援して
そしてバドミントンチームは11月4日に2シーズン目となる国内最高峰・S/Jリーグでの戦いが開幕した。2ブロック制各6チームによる戦いで、連敗でのスタートとなったが対戦した2チームはいずれも昨シーズンのトップ4に入ったチーム。そういった強豪たちと接戦を演じることができたぐらいに力を付けているので、トップ4入りを目指して頑張っていきたい。来年2月3日には札幌でS/Jリーグの試合も行われる。昨年は声出し応援がNGな中、多くのサポーターが拍手で応援してくださったおかげで見事勝利をつかむことができた。今回もぜひ多くの方に会場へ足を運んでいただき、選手たちの後押しをお願いしたい。
サッカーを含め、コンサドーレのオールスポーツで北海道のためにできることをやっていきたいと思っているので、今後も各チームの活動を応援していただけたら幸いである。