北浦 11日紅白戦で先発アピールだ ドラ1左腕・細野への対抗心は―
■秋季キャンプ(11月9日、エスコンフィールド北海道)
フェニックスで磨いてきたストレート
日本ハムの北浦竜次投手(23)が11日にエスコンフィールド北海道で行われる3イニング制の紅白戦で先発する。11月の実戦は異例だが、準備は万端。大勢のファンが見守るマウンドは力試しの絶好の機会で「フェニックス・リーグでやってきたことを見せられる場。真っすぐ中心で投げていく。アピールします」と張り切っていた。
原点回帰し、直球を磨いてきた。シーズン終了後のみやざきフェニックス・リーグでは、力勝負に主眼を置き、150キロを計測。特に、左打者に対する内角球の質や精度にこだわった。
元々は先発志望 19年にプロ初勝利
今季は8月に1軍昇格を果たし、中継ぎで12試合に登板。ワンポイント、ロングなど、多様な役割をこなし、防御率3・09の成績を残した。ただ、もともと先発志望。2019年は1軍で先発し、初勝利もマークしている。21年以降はリリーフを主戦場にしているが、再転向は大歓迎だ。新庄監督、投手コーチから先発の準備を進めるよう、指示を受けている。
ローテ枠が空く可能性
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大黒柱の上沢がこのオフ、ポスティングシステムを利用したメジャーリーグ移籍を表明した。先発ローテーションの枠が一つ、空く可能性がある。しかし、北浦は簡単につかめると思っていない。「僕の中では先発をやりたいので、そのために体力をつける。来年、ダメだったとしても中継ぎでロングができるように。準備をしておけば、長いイニングを投げられる」と想定している。
同タイプのルーキー左腕
10月26日にはドラフト会議が行われ、日本ハムは東洋大の細野晴希投手(21)を1位指名した。最速158キロを誇る本格派左腕。タイプが似ている注目ルーキーの存在は、刺激になり「映像では見させてもらったんですけど、球が速いのが持ち味ですよね。同じ左投手なので、ライバル心は持ちつつ、自分の形は崩さずやっていく」と静かに言葉をつないだ。
強い気持ちで春のキャンプへ
左の先発要員は去就が不透明な加藤貴のほか、上原、根本もいる。「左が多くなるので、強い気持ちで春のキャンプに入らないといけない。競争が始まる。負けないようにやるだけ」。鍛えて大きくなった太ももを指して「バイソン」の愛称で親しまれている北浦。プロ7年目の来季、覚醒した姿を披露する。