飛躍のシーズンを過ごした札幌DF中村桐耶 残り3戦ラストスパート
■11月9日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶(23)が残り3試合となったリーグ戦でラストスパートを見せ、飛躍の一年を締めくくる。
今季リーグ戦28試合に出場
新たに6番を背負いスタートを切った2023年。期待に応えるように、ここまでリーグ戦28試合に出場。J1デビューを果たした昨季は12試合の出場だっただけに、その倍以上の試合数を積み重ねた今季は、まさに転機だった。プロ入り後は年間を通じて試合に出続ける経験をしていないだけに〝勤続疲労〟が心配だったが「問題なくやれている」とコンディションは万全だ。
8月以降、先発フル出場は3試合のみ
前の試合のレッドカードのため出場停止だった4月23日のホーム福岡戦と、試合前日に腰痛を発症し急遽出場を回避した8月26日のアウェー川崎戦以外は全試合でメンバー入りを果たしている。ただ気になるのが8月以降のリーグ戦出場9試合中、先発フル出場は3試合にとどまっていること。9月23日のアウェー名古屋戦でフル出場して以後は、4試合は先発しての途中交代、2試合はベンチスタートからの途中出場となっている。
「いいアピールができていなかった結果」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
この現状について「自分が出ている間にいいアピールができていなかった結果なので、そこはしっかり受け入れなければならない」と語る一方、「だからといってやることを変える必要はないし、ミスだったところを改善していけばまた長い時間プレーするチャンスはもらえると思うので、あまり気にしすぎることなくしっかりチャンスをつかめるように自分の中で準備していきたい」と下を向くことなく、虎視眈々と復権のチャンスを狙う。
2試合連続弾で半年ぶり連勝決める
その第1歩にしたい広島戦は5月以来約半年ぶりの連勝がかかっている。「やっぱりやる以上は勝ちを目指していくので。しっかりいい流れで終われるように、チームとして頑張っていきたい」と眼中にあるのは勝利のみだ。「少しでも上の順位で今シーズンを終われるように、僕もそこに貢献していきたいですし、今年はいろいろ経験できたので、あと3試合、プレーで出せればなと思います」。連続8年目となるJ1の舞台で迎える24年シーズンに、不動の存在としてチームを支えるために。ブレイクを果たした23年シーズンをいい形で締めくくってみせる。