《広島戦前日》よりマンツーマン色が強くなったという印象を持っている
■11月10日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
―広島とは開幕戦以来9カ月ぶりの対戦。印象が変わった点は
皆さんから質問されるかなと思った質問が来なかったので、まず私が答えるけれども、もう数字的にも我々が落ちるということは無くて、残留が決まったということがまず良かったと思っている。横浜FC戦に勝っていなかったら「数字的にまだ残留が決まっていない状況で迎える広島戦ですけれど」という質問がおそらく来たんじゃないかと思うのだが(笑)。
開幕戦で当たったときは、我々は非常に出来の悪い試合をした。明らかに相手が我々を上回った中で、幸運なことに引き分けで1ポイントを取れたが、あのゲームというのは相手が明らかに我々より良いゲームをしていたし、逆に我々は非常に悪いゲームだったと思う。
9カ月がたった中で、広島はよりマンツーマン色が強くなったという印象を持っているし、非常にインテンシティーの高い、非常にハードなゲームを毎試合しているという印象だ。個々の能力を見ても、個人の能力が高い選手が多いし、非常にチームとしてやるべきことがはっきりとしている、そしてアグレッシブな戦い方をしているチームだという印象を持っている。
システム的には我々と同じような立ち位置で戦ってくるし、マンツーマン色も強いチームなので、明日のゲームというのは互いの意図がぶつかるような戦いになるのではないだろうか。
―前節でJ1残留は決まったが、残り3試合の戦い方や選手起用などに変更点はあるか
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皆さんご承知のとおり、今シーズンは非常にケガ人が多くいた中で、いまだにケガ明けでコンディションがまだ戻っていない選手も多いし、起用できる選手が限られている中で新しいことにトライする状況にはないだろう。横浜FC戦で非常に良いゲーム、良い結果を得られた中で、大きく何かを変える必要はないと思っている。
そういう意味で明日のゲームというのは、自分たちがやってきたことを今いるメンバーの中で継続してやっていくことだと思う。
―マンツーマン色が強くなった相手に対して、そのズレをつくるためにはどういったところを強調していきたいか
相手がより前からプレッシャーに来るような状況であれば、数的優位をつくるという意味でGKの存在が一番重要だ。GKは、自分たちがマイボールのときはフィールドプレーヤーと同じように相手のプレスを外すべくビルドアップに関わってほしい。その辺の出来が相手のプレスを外すために重要なポイントになってくるだろう。相手がより前掛かりになってプレスを掛けてくれば背後のスペースは空くので、ビルドアップの中で長短のパスをうまく使い分けながらはがしていきたい。
―広島はクロスの数がリーグで一番多いが、その対策をどう考えているか
開幕戦でもクロス、あるいはセットプレーから相手にチャンスをつくられていた。スゲ(GK菅野)がすばらしいシュートストップで相手に得点を与えなかったが、やはりクロスの出所というところをどれだけ制限できるか、そして相手がどこのスペースを狙っているのか、どの人を狙っているのか、というのをしっかりと予測することだ。
相手に最後まで体をつけてシュートさせないかという部分。最後の部分というのは、予測と、どれだけ体を投げ出して相手のシュートを止められるかどうかという部分だと思うので、そういったクロスのところでは(ゴール前の)人、そして出所というところをしっかりと抑えたい。
もちろんゴール前にそうしたきれいなクロスを上げさせないためにも、DFラインが下がりすぎないということも大事なので、ラインのコントロールも含めてしっかりと対応していきたい。