札幌MF駒井善成 自身初の2戦連発弾で広島撃破し、不敗神話に新たな1ページを
■11月10日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
MF駒井がゴールを決めれば負けなしの24勝2分
北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(31)が、自身初の2戦連発弾で広島を撃破し〝不敗神話〟に新たなページを刻み込む。駒井は前節のホーム横浜FC戦で1トップとして先発出場し、今季4得点目となる先制ゴールをゲット。『駒井がゴールを決めれば負けない』という不敗神話を26試合(24勝2分)にまで伸ばした。
常にフォアザチームの精神
自身のゴールがチームの結果に結びついている状況について、「神話を継続するのが最重要ではなくて、自分が得点を取ったことによって、チームがどれだけ勝ち点を取れるかというのが大事で大切」と口にする。「幸い自分の得点で勝ち点を拾えている試合があるというのはすごくうれしいことですけど、自分が得点を取れなくても周りが取れるような動きをしたりとか、チームプレーというのをしっかり考えながらやっていきたい」と、常にフォアザチームの精神を第一にする謙虚さが、この結果を生み出しているのかもしれない。
自身と同じ大けがを負った広島FW満田
広島戦では同様の試練を乗り越えてきたプレーヤーを対戦相手として迎え撃つこととなる。今年5月7日の試合中に右膝前十字靭帯部分損傷を負った相手FW満田誠(24)だ。負傷後、満田は手術を行わずに保存療法を選択。8月13日の試合で戦線復帰を果たすと、以降のリーグ戦では全試合に出場中だ。
同じ保存療法で完治 「言葉は交わしたい」
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駒井も昨年10月に左膝前十字靭帯を部分損傷し、同じように手術ではなく保存療法を選んでいるだけに、境遇が重なる部分がある。「すごく良い選手だし、本当に能力のある選手。まだ若いですし、警戒すべき相手の1人だと思う。言葉は交わしたいかなと思ってますけど、ピッチに立てば関係無いので、フェアプレーでやり合えれば」。互いに苦しい時期を過ごしただけに、共にケガ無く、熱い戦いを見せたいところだ。
2戦連続1トップが濃厚
今週のトレーニングでは前節に引き続き1トップの位置でプレー。2試合続けて同位置での先発出場が有力視される。「もちろん連続ゴールを取りたいなと思っていますし、今まで2戦連発って無いので、またゴールできるように頑張りたい」と、自身プロ入り後初となる2試合連続ゴールにも意欲を見せている。
ストレスがたまる後半戦だった
残り3戦中、ホームゲームは広島戦を含めて2試合。今季のホームゲームではここまで5勝2分8敗と負け越しているだけに、まずは5月以来、半年ぶりとなる連勝を飾りたいところだ。「連勝もできていないですし、後半戦は全然、勝ち星を挙げられなくて。チームとしても個人としても、サポーターも含めてフラストレーションがたまる後半戦だったと思うので、最後は良い形で締めくくれるように頑張っていきたい」。1トップという新境地を開拓しつつある背番号14が、自身初の2戦連発弾を決めてチームを勝利に導き、札幌ドームに歓喜の声援を響かせる。