《広島戦後》相手のプレスをうまくかわしてチャンスをクリエイトできていた
■J1第32節 札幌0-0広島(11月11日、札幌ドーム)
展開が目まぐるしく変わる激しいゲーム
―試合を振り返って
今日は両チームの選手たちが素晴らしいゲームを見せてくれた。非常にインテンシティーの高い、そしてテンポの速い、切り替えの速い素晴らしいゲームだった。非常に攻守の切り替えが両チームとも速く、試合の展開も目まぐるしく変わる非常に激しいゲームだった。
両チームともチャンスはあったが、チャンスの数、あるいは攻撃の形という意味では我々の方が上回っていたのではないか。広島は非常に守備の強度が高いチーム。その広島に対して、我々は攻撃の部分でいろんなアイディアを持ちながら、選手たちが相手のプレスをうまくかわしてチャンスをクリエイトできていた部分が多かったと思うし、そういう意味でも自分たちのあったチャンスを一つでもゴールにできていたら我々が勝利していたゲームだった。相手のGKも素晴らしいセーブを見せていたし、なかなかゴールをこじ開けることができなかたっが、試合自体は両チームとも非常に素晴らしいゲームを見せたし、特に札幌の選手たちは非常に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思う。
少しでも深井の力になれるように応援してほしい
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―5度目の手術が発表された深井について
彼のキャリアの歴史を辿ると、何度も膝の手術をこれまでしてきた過去がある。その度に彼は強い気持ちと、何が何でも復帰するという目標を掲げて立ち上がり、そしてまたグラウンドに立って、プレーを続けていた。その(深井)一希がまた手術をしたというのは、私にとっては非常に悲しい、非常に心臓をつかまれたような、非常に悲しい出来事だ。2日前に手術をして、2週間ほど入院した後、また長いリハビリ生活が待っているが、私自身は、一希がそうしたケガがなければ間違いなく日本代表に入れる、日本代表で活躍できる、それぐらいの素材がある選手だと評価しているし、片足1本でも他の選手よりも素晴らしいプレーを見せられる、そういう選手だと思っている。
5度目の手術をしたということで、彼にとっても28歳、今後のキャリアのことを考えれば、自分がまだやれるのか、やれないのか、そうした不安を抱えながら、今いるんじゃないかと思うが、やはり我々、私は監督として、チームメート、そしてサポーター、全ての方が、一希が再びピッチに立って活躍するために、後押しをして、応援してほしいと思っている。
一希は素晴らしい選手というだけではなくて、素晴らしい人間性を持った人である。再び長いリハビリ生活を終えてピッチに立ってくれることを心から願っている。ルヴァン杯(の決勝)で見せた(後半アディショナルタイムの)同点ゴールだったり、忘れることはできない数々の彼の素晴らしいプレーを、またピッチの上で私も見たいと思っているし、みなさんもまた見たいと思っていると思う。そのために我々ができることというのは彼の支えになること。また、私自身もみなさんにお願いしたいことは、一希がこれから辛い、きつい、なかなかピッチに立てない悔しさを抱えながら過ごしていく時間の中で、少しでも彼の力になれるように応援してほしい。一希は札幌育ちの、コンサドーレ育ちの選手。そういう選手がこういう状況にあるというのは非常に私も心が痛い。ただ、一希は強い奴だ。必ずまた復帰してくれることを心から願っているし、そうなると信じている。