《大海の部屋》vol.10 待望の97年会発足へ! そして郡司が大海の部屋をジャック!? 同い年対談~【後編】
日本ハム・伊藤大海投手(26)の連載手記『大海の部屋』vol.10で実現した同い年バッテリーの対談。後編はプロ野球界の同年代についてトークがスタート。会話は盛り上がり、互いに来季のノルマを設定し合った。そして郡司裕也捕手(25)はホワイトスモークバッテリーの結成を熱望だ!
【前編はコチラ:人気者2人がじっくりと語り合う 今季途中加入の郡司と同い年対談~】
6月にトレードで加入 郡司から伊藤へ連絡「大海よろしく」
郡司「(今年6月にトレードが決まった時は)僕から連絡したよね。『大海よろしく』って。『びっくりしたよー』みたいな」
伊藤「びっくりしたよ。しかも同級生、少ないじゃない」
郡司「少ないね」
伊藤「(ロッテからトレード移籍した福田)光輝も同級生なんで、何かちょっとずつ」
少数精鋭で個性派揃いの97年組
郡司「みんな個性が強いから。癖が。だって(エスコンでの秋季キャンプに参加していたのは)福田、(鈴木)健矢、大海、俺でしょ。まとまらんぜ、こりゃ」
伊藤「ホント、大学ジャパンでも短い期間だったから、お互い今になってこういうタイプなんだという」
郡司「学生時代の大海を知っているヤツはあまりいないので、もっと激しかったイメージがあるな。もっとオラついていた。だいぶ大人なピッチングするなって。見ていて。もっと態度を出すタイプだったと思う。だいぶ落ち着いた」
伊藤「ハハハ。大人になったわ」
郡司「だいぶ堪えているなってすごい見えるね。でも、大事よね」
郡司をべた褒め 「勝負強い。明るく社交的」
伊藤「(郡司は)勝負強いってめちゃくちゃ感じる。打席での期待感というか、何かしてくれるだろうっていう。キャッチャーとしても、もちろんそうだけど、打者としての魅力ってすごいある。右バッターでその雰囲気ってすごい大事。左はいいバッターたくさんいるけど、右バッターでいうのは。打席で期待がめちゃくちゃある。普段から明るい性格だし」
郡司「そんなことないよ」
伊藤「うるさくないけど、社交的というか、僕みたいな感じではない。なよなよしている感じではない」
郡司「なよなよ?」
トークのタイプはスナイパー!?
伊藤「ロッカーで僕みたいに(1人で)ずっと携帯をいじっていない。うらやましい。そういうところが」
郡司「いやいや、マシンガントークタイプじゃないからね。スナイパートークタイプだから。一発に込めるタイプだから」
伊藤「(笑) 仲は深まっている? ちょっとずつ…」
郡司「リアルやな~~~」
伊藤「ハハハ」
近々の目標は会食 エスコート役は道産子右腕
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郡司「まず飯に行かないと」
伊藤「そうだね」
郡司「それだって、大海サイドから誘いがないとさ。北海道を知る者として、ここうまいよ、みたいな」
伊藤「あ~」
郡司「もっとあってもいいんじゃないかなって」
伊藤「おもてなしをね」
ついに97年会発足へ 伊藤が幹事を指名!
郡司「そうそうそう。せっかく一緒のチームになってさ、やってこうよ。97年でさ」
伊藤「幹事…」
郡司「で、なんで俺が幹事なの? 途中から来たヤツ幹事にさせるなよ~」
伊藤「幹事、必要ですよね。やりましょう! やろう!」
郡司「やろうか」
伊藤「いったんやって、みんなの知らなかった部分を見てみたい」
サブマリン右腕の話題で大盛り上がり
郡司「せっかくね。同級生いるしね。大海は健矢と仲いいよね」
伊藤「健矢ってどんな印象? かわいい? だまされている」
郡司「印象操作だな。キャラづくりするタイプか。かわいいはない。俺らがかわいいとか言うと、きもい」
伊藤「みんなだまされている…」
郡司「マウンドでは冷静? いやもう冷静…」
伊藤「冷静なのか、めちゃくちゃ緊張しているのかどっちか。めちゃくちゃ緊張していると思う」
郡司「裏では、能天気な感じだよね。『へぇ~どうした~?』みたいな」
実はしっかり者の福田光 あだ名は「ヤンキー」
伊藤「たぶん、それこそ97…(福田)光輝もいるか」
郡司「光輝はああ見えて、しっかりしているからね」
伊藤「光輝の方が全然、話せていないです」
郡司「確かに大海と光輝がしゃべっているの見たことない。意外に大阪桐蔭、法政(大)だから…」
伊藤「しっかりしてる?」
郡司「そこでやっていなかったら、とんでもないヤツです」
伊藤「ハハハ!」
郡司「僕もヤンキーって呼んでいるけど、意外としっかりしているから。野球に対して真面目だし、ちゃんとしている。意外と!」
矛先は再び鈴木へ 幹事候補に急浮上
伊藤「へぇ~。そういう意味では健矢だけ、キャプテンやっていないのか」
郡司「そうね」
伊藤「みんなキャプテンあがりだし」
郡司「誰でもいいんじゃない? 幹事なんて」
伊藤「あえての健矢で」
郡司「それでいこう。健矢のエピソードで言うと…アイツ、僕がドラゴンズの時、フェニックスリーグで対戦して、膝へデッドボールを当ててきている。あんまり大きな声では言えないけど、半分、故意四球。『おまえアレ、わざとだろ』って聞いたら、『まあまあまあ』って認めた。一生言い続ける。『古傷が…』とか言って、いつもやっている(笑)」
伊藤「(爆笑)」
好投手が揃う世代 郡司「ピッチャーは伊藤大海世代」
郡司「他球団も、そもそも少ないよね。97年の特徴はいいピッチャーが多い。どの球団にも。大学ジャパンの時から森下(広島)とかいましたし、野手がもうちょい頑張れという代なので。ねっ。ちょっと頑張れば、郡司世代と言われるんじゃないかと。ピッチャーは伊藤大海世代なので」
伊藤「いやいやいや」
野手も負けていない 好打者が名を連ねる
郡司「野手は郡司世代と言わせるチャンスがまだ残っている」
伊藤「野手は誰がいる?」
郡司「一番ヒット多いのが愛斗(西武)とか」
伊藤「ええ?」
郡司「佐藤都志也(ロッテ)、あと誰だろう。高卒世代があれだから」
伊藤「(平沢)大河(ロッテ)?」
来季のノルマを設定 郡司→伊藤は15勝!
郡司「大河、オコエ世代だから。大卒野手も(ソフトバンクの柳町)達がちょっと頑張っているくらいかな。郡司世代いける? 大海に引っ張ってもらって。来シーズン相手に求める成績は、大海はエースだから15勝してもらわないと困る。じゃないと優勝できない。フル回転して15勝して、勝ちは大海だけのあれじゃないから、僕ら野手もしっかりサポートして15勝する。それでいこう!」
伊藤「う~~ん」
郡司「難しいよね。俺の方は」
伊藤「キャッチャーとしての目標設定は難しい」
伊藤→郡司 打率3割&打点チームトップ
郡司「打!」
伊藤「打の目標。3割!」
郡司「3割か~」
伊藤「打点チームトップ!」
来季こそ同い年バッテリー 郡司も追いロジンを宣言
郡司「すごいね~。すごいこと言うね~。でも、頑張ります。一回くらいは大海とバッテリー組みたいね」
伊藤「大学ジャパンの時は1イニングかな。僕が後ろ(リリーフ)だったので」
郡司「福島で1回組んだね。組みたいよ。だって、フフフ。ミスター・ホワイトスモークだもん。ミットとか白くなるのかな? 投げてファーってなって、捕ってファーとなる。俺も付けておこうかな、ミットに(ロジン)。ホワイトスモークバッテリー。俺も(ロジンを)入れておくわ。返球したらファーって」
伊藤「めっちゃ面白い。真っ白に」
再登場を切望! それとも『郡司の部屋』!?
郡司「真っ白ね。俺もスモーク入りにすればいいんだ。それでいこう! 今後もゲストにいつでも呼んで。ジャックするぞ。次は『大海の部屋』を『郡司の部屋』にしてみたで(笑)」