札幌MF宮澤主将、荒野が右膝手術のMF深井へエール「また戻って来てくれる。僕たちは支えていきたい」
■J1第32節 札幌0-0広島(11月11日、札幌ドーム)
戦線離脱した盟友を思い
北海道コンサドーレ札幌MF宮澤裕樹主将(34)が、試合前に戦線離脱が発表された〝盟友〟MF深井一希(28)の復活へ、「支えていきたい」とエールを送った。2月の開幕戦以来9カ月ぶりの激突となった広島戦は後半41分から途中出場。スコアこそ同じ0-0となったが、「今回の方が良い戦いはできた」と振り返った。
残り2試合も上積み目指す
試合内容は前回対戦をはるかに上回るものとなった。「開幕戦はうまくいかなかったですし、セットプレーでかなりやられていて。スゲさん(GK菅野)がセーブしてくれて何とか勝ち点1を取ったというようなゲーム。それに比べると、今日のテンポやリズムは良かったと思いますし、守備の強度もある程度、高かった」と前向きに捉えた。「あとは良くない時間帯もあったので、そこはチームとしてしっかりと守れるようにしていきたい」。今季残り2試合に向けては問題点を改善し、さらなる上積みを目指していくつもりだ。
11年間共に歩んだ〝不屈の男〟「一希のいるべき場所はやっぱりピッチ」
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2008年の加入以降、札幌ひと筋でプレーしてきた宮澤にとって、深井は13年シーズンから11年にわたって苦楽を共にしてきた戦友だけに、「一希のいるべき場所はやっぱりピッチですし、彼がそこに戻りたいという気持ちでいるので、僕たちはそれを支えていきたい。これだけケガをして、その辛さというのは彼にしか分からないですけど、自分たちは長く一緒にやっていますし、彼が戻りたいという思いが強いのでサポートしていきたいと思います」と語るなど、プロ入り後5度目となる膝の手術からの復帰を目指す〝不屈の男〟への思いは人一倍強いものがある。
「またピッチで会えることを期待してね。結構長いと思いますけど、また戻ってきてくれると思います。何度もケガをしても、また戻って来てプレーしている姿を見せられているので、何とかまたピッチに戻ってきてほしい」と、深井の復活にエールを送る。
荒野も応援を呼びかけ「前向きに支えてほしい」
同じく深井とは札幌のアカデミー時代に加えトップチームで11年にわたって共にプレーしているMF荒野拓馬(30)も「厳しいと言われている中で、一希が復帰するというトライをやり遂げる姿をみんなに見てほしいし、前向きに支えてほしい」と深井への応援を呼びかけるなど、チーム全体で深井の復活を後押ししていく構えだ。
24年シーズン、深井がピッチに戻ってくるその日を最高の形で迎えるため、札幌は一丸となって支え、より強いチームとなって突き進んでいく。