レバンガ ブルックス&ドワイト復帰も歯が立たず 広島に完敗して早くも今季10敗目
■Bリーグ1部 第8節(11月11日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道68-83広島ドラゴンフライズ
高さで上回る広島
東地区7位のレバンガ北海道は、西地区6位の広島ドラゴンフライズに68-83で完敗した。前節、過密日程の疲労を考慮して出場のなかったSF/PFデモン・ブルックス(31)とSG/SFドワイト・ラモス(25)がコートに戻ったが、高さで上回る広島に、第1クオーター(Q)中盤に逆転を許して以降、同点に並ぶことすらできずに今季10敗目を喫した。12日も広島と対戦する。
残り10秒以上残した時点で白旗
第1Qで11点目を決めて以降、広島の厳しい守備の前に、4分以上も無得点の時間が続いた。その間に広島に逆転を許し、その後は相手の守備布陣を攻略しようと、ベンチは様々な手を打って懸命に食い下がるも、最後まで追いつけないまま。第4Q残り10秒以上残した時点で、プレーすることを諦め、白旗を揚げた。
前節の大敗から修正する時間なく 次はスタメン変更も示唆
今月8日の前節・宇都宮戦で、チームはBリーグ参入ワーストタイとなる44得点しか奪えず、30点差で大敗。チームを立て直すには、中2日では時間が足りなかった。小野寺龍太郎HC(41)は「セカンドユニットだったり、ラインナップも含めて、もう少し考える必要はあるのかなと、改めて考えるようなゲームになってしまった。(第1Qは)最初の5分とバスケットボールのクオリティに差が出た10分間だった」。開幕以降、ほぼ固定のスターティングメンバーにメスを入れる考えを明かした。
〝スリービッグマン〟の元レバンガ・メイヨに20失点
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先発5人の平均身長では、レバンガが0.6センチ上回った。だが、広島は2021-22シーズンにレバンガでチーム初の得点王に輝いた206センチのPF/Cニック・メイヨ、208センチのPF/Cケリー・ブラックシアー・ジュニア(26)、さらに208センチの日本人C河田チリジ(24)と〝スリービッグマン〟の圧倒的な高さの前に、インサイド深くの侵入を許し、何度もゴールに叩き込まれた。
ブルックスは21点 ラモスは13点
復帰したブルックスとラモスは万全とはいえないコンディションだったが、先発に名を連ねた。ブルックスは21得点、ラモスは13得点と見事にカムバック。それでも広島が高確率で決めてくる3点シュートや、豪快なダンクシュートなど、高さでアドバンテージのある広島には歯が立たなかった。特にメイヨには3点シュート4本全て決められるなど、20失点。元チームメートから古巣への手痛い〝恩返し〟を食らった。
「僕たちのインサイドでやられすぎ」PG寺園
PGの寺園脩斗(29)も15得点と、日本人選手ではひとり気を吐いた。第4Q開始から2点シュート、3点シュートと決め、一時は11点差まで多い上げたが、反撃もここまで。「スリービッグの時間帯に、相手にフリースローで繋がれたり、リバウンドを取られてイージーに(点を)取られたり、ワンオンワンのところでインサイドでやられた。外国籍2人の時はやりあえているけど、いざ3人ってなった時に、僕たちのインサイドでやられすぎてしまった。それで流れを掴み切れなかったところが敗因。広島は今日はうまくいってるので、明日も絶対同じことをしてくると思うので、そこにどうアジャストするか」と、少ない時間で修正に励む。
約3週間の中断期間で立て直し
広島との2連戦が終わると、約3週間の中断期間に突入する。小野寺HCは「オフェンスの効率を上げていくことが大きな課題。例えば今日の68点を、70点台後半に持っていくことが、一つのターゲット。大きくはスリーポイント。相手のスリーポイントの確率もそうだし、フリースローでも負けている。追いかけていくチームがフリースローを落としていたら絶対に勝てない。フリースローを決めていくことプラス、より多くの本数をもらえるようなオフェンスの形を構築していく必要がある。あとは個々のバスケットに向かうメンタリティ。寺園やドワイトとブルックスがいないと点数が取れないとか、そういう状況ではチームとしては難しい」。巻き返しへ、早くもチームは正念場を迎えている。