メジャー移籍目指すエース上沢 ファンの応援に感謝 親交深い加藤貴の残留は「すごくいい決断」
秋季キャンプ打ち上げ 観客の声援には感謝
ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指す日本ハムの上沢直之投手(29)が12日、エスコンフィールド北海道で秋季キャンプを終えた。来季の去就は不透明だが、ファンの温かい応援に感謝。時機を待ちながら、米国でプレーするための準備を進めていく。
トレーニングにファンとの触れ合い 「すごくいい時間だった」
契約がまとまれば、来年から所属先が変わる。ファイターズの一員として過ごす最後のオフになるかもしれない。来場した1万600人のファンもそれを理解している。降り注いだ歓声に手を振って応えた上沢は「名前を呼んでいただいたし、たくさんの人に集まってもらって、すごくいい時間だったかなと思います」と触れ合いのひとときをかみしめていた。
メジャーでの登板を想定 課題克服に注力
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
秋季キャンプに参加するのは、若手の時以来。最終日もブルペンに入り、投球動作を入念にチェックした。メジャー仕様へのモデルチェンジは必要で「自分のトレーニングを優先的にやらせてもらいました。課題を明確にするためにブルペンに入って。しっくり来ていないところを明確にして、直していくためにはどうすればいいのか、考えながらできました」と充実感をにじませた。
公私ともに親交の深い加藤貴の決断を支持
11日には、1学年上の加藤貴が今季中に取得した国内FA権を行使せず、残留することを表明した。長く先発ローテーションを守り、切磋琢磨してきた間柄。公私で親しくしてきた左腕の去就を気にかけていた。
慕っている先輩が来季も日本ハムでプレーすることになった。「いろいろ相談とか(している)。僕も話を聞いていました。一緒にずっと投げてきた先輩がチームに残る。すごくいい決断だったんじゃないかなと思います」と加藤貴の選択を支持。続けて「球団からすごく評価されていますし、ファイターズに残ってやるのが環境的にもいいのかなと、それは感じますね。強く」と私見を口にした。
夢への挑戦に向け気持ち新た
道は異なるが、同じ投手として、仲間として共感する部分があった。メジャー挑戦の夢を追う上沢も悔いを残さないよう、慎重に未来を見極める。