夏季スポーツ
2023/11/12 23:35

男子3年ぶり優勝の駒苫主将はスラダン井上雄彦氏の次男・慶邦【ウインターカップ北海道予選】

ブロックトーナメントから5戦全勝で、3年ぶり2度目の優勝を果たした駒大苫小牧(撮影・西川薫)

全国高校バスケットボール選手権北海道予選最終日(11月12日、小樽市総合体育館)

▽男子決勝リーグ 駒大苫小牧80-55札幌工業、駒大苫小牧85-63東海大札幌高

東海大札幌高にリベンジし 決勝リーグ全勝優勝

 男子は、駒大苫小牧がブロックトーナメントから5戦全勝で3年ぶりに頂点に立った。同じ顔合わせとなった6月のインターハイ北海道予選決勝リーグでは東海大札幌高に大差で敗れ、得失点差で全国切符を逃していたが、そのリベンジを果たした。2位の東海大札幌高とともに12月23日に東京体育館などで開幕する本大会に出場する。

主将は「僕らのチームのMVP」と指揮官

 夏に大敗した相手と2勝で並び、最後の試合前には2年ぶりの全国切符を確定させていたが、駒大苫小牧は最後の最後まで攻撃の手を緩めずに完全優勝を成し遂げた。3年ぶりに胴上げで宙を舞った田島範人ヘッドコーチ(48)は「気持ち良かった」と3度目の本大会出場を喜んだ。その指揮官が「彼がいたから今のチームがある。僕らのチームのMVP」と絶賛したのが、背番号14のSG井上慶邦主将(3年)だ。

父に「やったよ!」って伝えたい

 井上はバスケットボール漫画の金字塔「スラムダンク」の作者・井上雄彦さんの双子の次男。3年前の道予選初優勝の試合を見て「泥臭い部分や、粘り強いディフェンスがチームカラーだったので、すごい自分に合ってるなって感じて決めました」。東京から、能代工業(現・能代科学技術)出身の指揮官の下でバスケを学んだ。自身が北海道に来てからの3年間では初めての優勝に、「うれしいのひと言に尽きます。いろんなことがあった3年間だったんで、この優勝は自分たちもすごく大きいです。父には『やったよ!』って伝えたい」。ゲームセットの瞬間は涙を流しながら同級生らと何度も抱き合った。

試合に出ていない時もチームを引っ張る

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