ファイターズ
2023/11/14 19:05

《ハム番24時》11月14日

 日本語が苦手と言いながら、米国育ちの加藤豪はいつも丁寧に質問に答えてくれる。この日はスイングスピードや打撃技術の話題になったが、専門的な知識をかみ砕き、説明してくれた。

 一昔前とは明らかに違う。近年は次々に新しい練習法が生まれ、トレーニング機器が開発されている。進化が速すぎないか―と加藤豪に尋ねたら「速すぎます。そしてアメリカの方が日本の100倍くらい速い」と実感を交え、教えてくれた。

 細かい指標が全て数値化され、蓄積されたデータ、エビデンスを元に、最適解を導き出す。ドライブラインなどの専門機関を筆頭に、選手の能力を最大限に引き出すための研究が進む。情報に疎いと、取り残されるような感覚に陥りそうだ。

 加藤豪は一つの例えを用いて、こう表現した。「昨年、やっていたことが来年は古い―。音楽みたい。先週聞いていた曲がもう古いみたいな。野球というか、テク(ノロジー)ですね。最近、すごすぎます」。アナログな記者は耳が痛かった。いつまでも懐メロにすがるのではなく、新しい曲も聞いてみようと決意した。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい