結婚&50試合登板の玉井大翔 次の目標は悲願達成で妻をV旅行へ
W達成は通過点 さらなる飛躍を期す道産子右腕
日本ハムの玉井大翔投手(31)が15日、自主練習中のエスコンフィールド北海道で取材に応じ、来季を展望した。今季は3年連続の50試合登板をクリアし、オフには入籍。公私にわたって充実した1年になった。
幸せいっぱいの道産子右腕が掲げる次の目標とは―。プロ入りして7年、まだ達成できていない悲願がある。支えてくれる妻のためにも、勝利に執着する。
中継ぎ一筋で328試合登板
戦況を見極めながら肩をつくり、出番を待つ。入団1年目から長期離脱することなく、タフな役回りをこなしてきた。通算328試合登板。来年、32歳になる玉井はオフになり、ランニングやストレッチ、肩、肘のケアに時間を割いていた。リリーフの宿命ともいえる勤続疲労について「ちょっと感じる年になってきたかな」と照れくさそうに笑った。
勝ちパターン返り咲き&キャリアハイへ
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
2021年以降、50試合登板と結婚を2大目標に設定してきた。今年、それをようやく達成。人生の転機になった。ただ、ここで立ち止まるわけにはいかない。ファイターズの一員として、まだやり残したことがある。
「やっぱり今年はチームに迷惑をかけたと思っている。数字も大事ですけど、チームが優勝を目指す中で、ピースの一つとして、貢献できたと思えるようなピッチングがしたい。中継ぎとしては、勝ち(パターン)で投げること。ホールド数にはこだわって、キャリアハイは目指していきたい」。セットアッパーの地位を再び確立し、20年の21ホールドを更新する。
17年入団 チームは16年にリーグ優勝&日本一達成
不本意な巡り合わせがある。日本ハムのリーグ制覇、日本一は16年が最後。玉井が入団した17年以降、一度も優勝していない。チーム内では疫病神のように扱われることがあるそうで「みやさん(宮西)からよく言われていますよ。『おまえのせいやろ。おまえが入ってきてからや』と」。尊敬する先輩を見返すためにも、不名誉なジンクスを打ち破りたい。
縁がなかったV旅行 「(妻が)喜ぶかもしれない」
優勝すれば、ご褒美が待っている。定番のV旅行も経験したことがなく「(妻が)喜ぶかもしれないですね。連れて行ってあげたい」と熱望。「僕もハワイとか行ったことがないですし。(行き先が)ハワイか、分からないですけど。きっと、めちゃめちゃ気持ちいいですよね。優勝して旅行して、遊んで…」と無邪気に想像を膨らませた。
プロ8年目の来季を最高のシーズンに
自己最多のホールドを稼ぎ、8年ぶりの優勝に貢献。来年のオフには夫婦で歓喜のV旅行へ―。右の鉄腕は描いた青写真を現実にするため、体と心を鍛え、重要な任務に備える。