【一問一答】トライアウトを受けた井口和朋 圧巻の3者凡退に斬りに「いろんな方が応援してくださった」
日本ハムから戦力外通告を受けた井口和朋投手(29)が15日、千葉・鎌ケ谷で12球団合同トライアウトを受験した。打者3人と対戦し、空振り三振、遊ゴロ、空振り三振。一問一答は以下の通り。
―登板を振り返って
「クビと伝えられてから、本当にきょうに向けて練習してきたので、その練習してきたことは出せたかなと思います」
―慣れ親しんだマウンドだったが、プラスに働いたか
「そうですね。もちろん初めて投げるマウンドよりは、感じが分かって入れる部分はあったと思うんですけど、やっぱり緊張感がありますし、いつもと違う雰囲気なので、新鮮さも同時に感じました」
―マウンドに立った時の心境は
「キャッチボールの時からアドレナリンが出ている感じがありました。ブルペンに入ってもいつもと違う感じがしましたし、それをマウンドで修正しようとして、またもう一回、緊張してみたり。打者3人しかないって決まっている中で投げるので、その中でやることをやる、出せるものを出す難しさを感じましたね」
―いつもの試合よりも難しかった
「そうですね。一発勝負って久々に経験するものだったので、そこに対する緊張感が一番でしたね」
―緊張感の中で好投できた要因は
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「割り切りですかね。もともとできる方ではあるんですけど。これに向けてやってきて、もしダメだったら、それも自分ですし、そういう気持ちの部分の切り替えと、あとは自分がやってきたことを信じて出すだけだったので、緊張はもちろんするんですけど、変に気負いすぎないように、出せるものだけ出そうという気持ちでいました」
―戦力外通告を受けてから、きょうまでに気持ちの変化はあったか
「まず、一番早く伝えてもらって、準備まですごく時間があったので、そこはすごい調整しやすかったです。あとは8年間お世話になった中で、一年一年の大切さというか、クビになって初めて気付くことというか、もう一回、新鮮な気持ちで、自分の野球を見直したいと思って1カ月半を過ごせたので、もう一回、成長する良いチャンスになったと思います」
―今、感謝したい人は
「誰って言えないぐらい、本当にいろんな人が自分のことを思ってくれて、前日、当日に連絡をくれたり、クビになってから、いろんな方が心配して応援してくださった。こうなってあらためて、一人でやっていないというか、いろいろな人が自分のことを気にしてくれて、今の自分が成り立っていると感じられたので、もう一回、新たな気持ちで、次のステージに行きたい」
―ファンからの声援も大きかった
「そうですね。声援も届きましたし、自分の周りの人もきょう応援に来てくれているので、背中を押されましたし、そういうのがあって、きょうは頑張れました」
―今後は、NPB以外も視野に入れているか
「話は聞いてみたいなと思いますね。どこまで自分が視野に入れてやるのかは、正直初めてのことなので決め切れてはいないんですけど、必要としてくれるのはありがたいことなので、まず話は聞いてみたいなと思っています」