【赤黒戦士、シンジを語る】④GK高木駿 一緒にプレーできてるのはすごい幸せ
北海道コンサドーレ札幌の選手たちが語ってくれた証言から〝天才〟MF小野伸二(44)の素顔に迫る特集「赤黒戦士、シンジを語る」第4回は、2023年8月に大分から完全移籍で加入したGK高木駿(34)。
「技術の部分では、もうなんか次元が違う選手」
在籍期間は少なかったが、逆に記憶は新鮮だ。「一緒にプレーできてるのはすごい幸せ。僕がこっち(札幌)に来た当初はシンジさんも調整してたので、なかなかいない日が多かったですけど、今は毎日練習をやっていて普通にみんなと同じ様にやってる。技術の部分では、もうなんか次元が違う選手」と44歳を過ぎても衰えない技に驚嘆の声を上げる。
1度だけの対戦経験はあの記念すべき試合
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実は一度だけリーグ戦で対戦したことがある。2015年11月1日、札幌ドームで行われたJ2第39節。高木はジェフ千葉の正GK、札幌は小野がトップ下で先発出場した。さらにMF稲本潤一とリーグ戦で初の黄金コンビ結成の記念すべき試合。結果は3-2で札幌が勝利した。高木は記憶をまさぐったが「あんまり昔のことは覚えてないですね」。3失点したゲームだったこともあってか、8年前の出来事は奥底に眠っているようだ。
ボール回しは常に小野を視界に
GKのため普段は別練習になることが多いが、練習前のボール回しでは同じグループになることも。最近ではミニゲームでも同じチームでプレーした。「ボール回しの練習とか一緒に入ると、もうめちゃくちゃ楽しい。自分としてもボールを捌く時にやっぱりシンジさんを見とこうってのはある。どんなボールをつけても多分処理してくれる。そこでシンジさんがいるところに自分が感じてボールをつけることができると、めちゃくちゃ嬉しい」と常に視界に入っている。
ラストマッチ「ほんとに楽しんでやりたい」
12月3日のラストマッチが、味方として一緒に公式戦でプレーする最初で最後の機会になる可能性が高い。「すごい選手とやれているんだな。残り時間も少ないですけど、もうほんとに楽しんでやりたい」。貴重な経験をかみしめ、背番号44の背中を目に焼き付ける。