侍・万波中正 国際大会デビュー戦で快音 台湾戦の勝負メシは〇〇の牛丼 次は「でっかいのを」
■アジアプロ野球チャンピオンシップ
▽1次リーグ 日本4-0台湾(11月16日、東京ドーム)
八回先頭でセンター前ヒット 4打数1安打1打点
「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」が16日、東京ドームで開幕した。日本ハム・万波中正外野手(23)は、台湾との1次リーグ初戦に「6番・右翼」で先発出場。八回先頭で迎えた第3打席に中前打を放つなど、上々の〝国際大会デビュー〟となった。
相手先発に苦戦も チーム一丸で攻略
試合後は、開口一番で「いや~、やべえなと思いました。五回終わって、完全試合はやばいぞって」と苦笑い。自身も右飛、三ゴロに倒れるなど相手先発・古林睿煬の前に六回1死まで完璧に抑えられたが、チーム一丸となって劣勢を挽回した。
「めちゃめちゃほっとしています」
八回には今大会初安打が飛び出し、「いや~、ほっとしました」。1点リードの九回1死満塁で迎えた第4打席は、遊ゴロに倒れたが、一塁への全力疾走で併殺を免れた。貴重な追加点を挙げ、白星発進に貢献。「めちゃめちゃうれしいですし、めちゃめちゃほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
プロデビューした東京ドームで成長示した
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東京・練馬区出身の万波にとって、東京ドームはプロデビューの地だ。「一応、東京で育ったし、思い出のある球場です」。1軍初昇格は、ルーキーイヤー2019年8月14日のロッテ戦。「めちゃくちゃ緊張しました」と、あの時の記憶は今でも鮮明に覚えている。「9番・左翼」で即スタメン出場し、プロ初打席は3球三振。3打数無安打に終わり、「けちょんけちょんにやられましたから」と振り返る。
あの悔しい経験から4年。2軍での下積みを経て、プロ5年目に才能が開花した。1本及ばなかったが、シーズン終盤まで本塁打王争いを展開。141試合の出場で打率.265、141安打、25本塁打、74打点といずれもキャリアハイをマークした。
日替わりで違う牛丼チェーン店に
大ブレークを果たし、今大会で自身初の侍ジャパン入り。スターの仲間入りを果たしたが、庶民派な一面は変わらない。パワーの源は、チェーン店の牛丼。大会初戦のこの日の朝は、「昨日、『すき家』に行ったので、今日は『松屋』にしました。ホテルのご飯が11時からなんですけど、朝早く起きちゃうので。テイクアウトかウーバー(イーツ)で頼んでいます」。
ネギたま牛めしで平常心
初の国際大会に向けた〝勝負メシ〟には、ネギたま牛めしをチョイス。「(緊張は)普通の試合ぐらいです。意外と始まっちゃえば。一打席目は緊張しましたけど、1打席終わってだいぶ落ち着きました」。牛丼で活力を注入し、平常心で臨むことができた。
次はでっかいの打ちたい!
17日の韓国戦に向けて、「でっかいのを打ちたいっすね。打席を増すごとに良くなって球は見えているので、あとはどれだけ捉えられるか。明日の練習でしっかり詰めてやりたいです!」。充実の表情を浮かべ、球場を後にした。