同世代に刺激受けた万波が韓国戦で侍1号をマーク 交流深めた〝同級生会〟では男気会計も
■アジアプロ野球チャンピオンシップ
▽1次リーグ 韓国1-2日本(11月17日、東京ドーム)
「6番・右翼」で先発出場
日本ハムの万波中正外野手(23)が17日、韓国戦(東京ドーム)に「6番・右翼」で先発出場。1点リードの四回に〝侍ジャパン1号〟となる特大の中越え本塁打を放った。貴重な追加点をもたらし、チームの決勝進出に貢献。ヒーローインタビューでは「140点満点です! 終わってみてスコアが2-1だったので、本当に我ながら良い一本だったなと思います」と自画自賛した。
146キロ直球を完璧に捉えてバックスクリーン中段
打った瞬間の当たりだった。四回先頭で迎えた第2打席。1ボールから相手先発左腕の投じた146キロ直球を完璧に捉え、バックスクリーン中段まで運んだ。球場がどよめきに包まれる中、悠々とダイヤモンドを一周。「常に(本塁打を)打ちたいなと思っているので、最高のバッティングがホームランと思って打席に入っている。それがベストな形で出たんじゃないかなと思います」と声を弾ませた。
同世代の仲間たちと刺激的な日々
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今大会で自身初の侍ジャパン入り。幼少期から憧れた日の丸のユニホームに身を包み、同世代の仲間たちと刺激的な日々を送っている。今季25本塁打を放つなど、5年目でブレークを果たしたが「セ・リーグは同世代の選手が活躍していてすごいっす」と脱帽。16日の台湾戦では、同学年でともに神奈川県にある高校出身の森下(阪神)が決勝ソロをマークし、「マジですごい」と度肝を抜かれた。
侍では〝男気じゃんけん〟
宮崎での代表合宿期間中には、野村、小園(広島)ら同学年の選手を中心に、年下の秋広(巨人)、岡林(中日)を交えて食事会を開催。ご当地グルメの地鶏を食べながら、交流を深めた。日本ハムの〝同級生会〟ではじゃんけんで負けた人が会計を担うのがルールだが、勝者が支払う〝男気じゃんけん〟を万波が制し、ごちそうしたという。
世代のトップへ「まだまだ結果を残したい」
今年3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控えた日本代表にサポートメンバーとして参加。飛躍のきっかけをつかみ、人生初の日本代表入りを果たした。「フル代表に食い込んでいけるように、その第一歩だなと自分で思ってアジア大会に臨んでいるので、まだまだ結果を残していきたいと思います!」。じゃんけんで見せた勝負強さを発揮し、同世代のトップランナー争いも制す。