引退後もまた力になれることがうれしい

　日本ハム、中日で活躍し、今季限りで現役を引退した谷元圭介氏（３８）が、来季から日本ハムのチームスタッフ（打撃投手）に就任する。１８日には球団と契約を交わすために千葉・鎌ケ谷の２軍施設を訪れ、「１５年のプロ野球生活が終わって、またファイターズと縁があって、ファイターズのために力になれることをうれしく思っています」と語った。

「ファーム落ちしないように頑張ります（笑）」

　通算で５２３試合、１５４ホールドを記録したリリーフ右腕が、〝縁の下の力持ち〟としてファイターズに戻ってくる。２０１７年に中日へトレード移籍して以来の古巣復帰に「（打撃練習は）ストライクを投げないといけないプレッシャーもある。今まで一生懸命、抑えることばかり考えていた。できるのかなって不安はありますけど、やるしかない。ファーム落ちしないように頑張ります（笑）」と意気込んだ。

選手との間でクッションになれれば

　時を同じくして、日本ハム時代に〝師匠〟として慕っていた武田久投手コーチ（４５）も６年ぶりにチームに復帰する。「こうして一緒のタイミングでファイターズに戻ってくるのは縁を感じますし、懐かしい。懐かしいなって」としみじみ。中日時代からかわいがっていた山本拓実投手（２３）もおり、「僕が戻って来ることよりも、久さんがコーチとして戻って来た方が。僕よりはるかに実績のある方ですし、その間のクッションになれればと思います」と気に掛けた。

一線を引く確固たる信念

　ユニホームを脱ぎ、裏方に徹するつもりだ。「僕はスタッフなので、もう選手に技術のことは教えないと決めている。聞かれれば何か答えることはありますが、自分から教えることはしないようにしたい。ちゃんと一線引いて、選手をリスペクトして支えられるようにしていきたいです」。確固たる信念のもと、第２の人生を踏み出す。