ヴォレアス北海道V1初勝利! ジェイテクトを3-0 エド・クライン監督「忘れられない日」
■Vリーグ男子1部 ヴォレアス北海道3―0ジェイテクトSTINGS(11月18日、旭川市リアルター夢りんご体育館)
エース張育陞が27得点
悲願のV1初勝利―。ヴォレアス北海道がジェイテクトに3-0のストレート勝ちを収め、V1参戦10戦目で初勝利を飾った。エースのOH張育陞(チャン・ユーシェン、23)が両チーム最多の27得点を挙げると、OH戸田拓也(27)が15得点、OHルーク・スミス(33)も11得点と続いた。エド・クライン監督(42)は「V1での初勝利であり、間違いなく忘れられない日となりました」と記念すべき1日を喜んだ。
V1参戦10試合目
ようやく一つ目の白星を刻んだ。開幕から約1カ月が経過し17日の同戦まで9連敗を喫していた。しかし、指揮官は「勝たないようにしましょう。もっと楽しんでやっていこう」と、結果より成長の過程を楽しめるように声を掛け続けた。開幕4連敗を喫した際に、MB後藤万澄副主将(27)が「落ち込んでも引きずらないように」と話していたように、選手たちも前を向きながらプレーすることに徹した。
ブロックポイント11、相手の攻撃を止める
17日の同対戦は1-3で敗れていたが、1日で修正を施した。11本のブロックポイントを奪い、相手のアタッカーをうまく封じ込めることに成功。クライン監督は「サイドアウトとトランジションの両方でアタックを調整し、ジェイテクトSTINGSのブロックに対する準備を整えました。ジェイテクトの主力アタッカーたちをうまく止めることができました」と説明した。
劣勢続きもポジティブマインド
昨季V2を独走したこともあり、劣勢が続く中で戦う経験は少ない。クライン監督のキャリアでも「負け続けるシーズンは初めてなので、新しい領域に来た」と話す。「ポジティブなマインドに持っていく意味でも新しい経験。負けているときは小さい問題が大きくなりがち。小さい問題が大きくならないようにしたい」と、大きな視野を持ちながらチーム作りを進めている。
クライン監督「チームは順調に成長している」
一つ一つの敗戦を糧にV1初勝利につなげた。「私たちを勝利に導いてくださったサポーターの皆様、そしてテレビの前で見守ってくださった皆様に感謝します。チームは順調に成長しているので、残りの試合が楽しみです」とクライン監督。この1勝を自信として、さらなる成長曲線を描いていく。