ファイターズ
《ハム番24時》11月19日
一度、地元を離れた友達が久しぶりに帰ってきた時のような、笑顔あふれる雰囲気だった。5年ぶりの日本ハム復帰が決まった鍵谷は、19日に鎌ケ谷で会見を行い、チームメートたちと対面。優しい人柄で人望の厚い右腕は、いたるところで温かい歓迎を受けていた。
前回在籍時、ともにリリーバーとして共闘していた石川は「よくしてもらっていた先輩で、離れてからも一緒にご飯に行かせてもらったり、家族で鍵谷さんの家に呼んでもらったこともあります。頼りになる先輩が戻ってきたなっていう感じです」と、うれしそうに笑みをこぼした。
親交の深い松本剛も「チームを離れた後も連絡を取って、年に1、2回は会っていました。また一緒に野球ができるので、素直にうれしいというか、楽しみです」と先輩の復帰を喜び、「優しくて、練習に取り組む姿勢も真面目な人。中継ぎ陣も、宮西さんはいますけど、若い選手が多いので、鍵谷さんの背中を見て、学べること、見習うとこはたくさんあるかなと思います」と力を込めた。
5年前と今では、変わったことも多い。育成契約で、背番号は前回の「30」ではなく「130」。チームメートも多くが入れ替わり、33歳は宮西に次いで上から2番目だ。本拠地は、何度もチームの勝利に貢献した札幌ドームから、エスコンフィールドに移った。それでも、この日の会見で質問に誠実に答える姿は、何も変わっていなかった。道産子右腕が支配下昇格を勝ち取り、地元のファンから大声援を浴びる日が、今から楽しみだ。