ドラ5星野ひのでが仮契約 右のロマン砲 目指すは〝北の鈴木誠也〟
年俸530万円、契約金2500万円で仮契約
北の鈴木誠也になる―。日本ハムからドラフト5位で指名された前橋工高の星野ひので外野手(18)が20日、前橋市内で球団と仮契約を結んだ。年俸530万円、契約金2500万円(金額は推定)。憧れの選手には米大リーグ・カブスの鈴木を挙げ、「球団の方と話す中で、どんどんプロ野球選手になるんだなという実感は湧いてきている。いいスタートが切れるようにやっていきたいと思います」と飛躍を誓った。
湧き上がる社会人の決意
初々しさの残る表情を見せつつも、目の奥には決意が宿っていた。球団から〝社会人〟になる心構えを説かれた星野は、「野球一本でやっていきたいと思っているので、そのために今できることを自分で考えてやっていきます」と力強く宣言した
3拍子揃った右の長距離砲
セールスポイントは打撃だ。球団からも長打力を高く評価されている。将来性抜群の長距離砲は「自分もバッティングだと思っているので、そこを極めていけるようにしたい。長打力を磨いて、武器にできるように頑張っていきたいです」と成長を思い描いた。
プロ仕様へ肉体改造中 目指すは憧れのスラッガー
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理想像は世界で戦うスター外野手。「やっぱり、同じ右投げ右打ちで、メジャーで活躍されている鈴木誠也さんが憧れです」と目を輝かせる。星野は182センチ、鈴木は180センチと背丈は似ているが、目に見える大きな違いは〝体格〟だ。
「体づくりのところで、鈴木誠也さんはメジャーに行って体を大きくされていて、そのぐらいの体がないと向こうでは戦えないのかなと思った。自分もそこを目指して、日々やっていけたら。これからは高校のレベルとは全然違うと思うので、そこについていくためにも、この(高校野球を)引退した期間に、けがをしない強い体をつくっていきたい」。憧れの存在に少しでも近づくため、現在は前橋工高の後輩たちに混ざり、これまでよりも負荷をかけたウエートトレーニングなどで体を追い込む日々を過ごしている。
固く誓う両親への恩返し まずは1軍舞台に照準
5人きょうだいの3番目に生まれた。育ててもらった両親への感謝の思いは強い。契約金でプレゼントを買う選手も多いが、星野はもっと先を見ている。「そういうことができるようになるために、今は自己投資します。自分の今後の活躍に期待して、そういう部分にお金を使っていけたらいい。1軍の舞台で活躍することが、一番の恩返しになると思うので」。今ではなく5年後、10年後に、両親の想像を超える大きな恩返しを果たすつもりだ。
継続は力なり プロでも貫く両親の教え
大切にしている両親からの教えがある。「自分で決めたことは、最後までしっかりやるということです」。この日、仮契約を終えた後、写真撮影用の色紙には「継続は力なり」と記した。親元を離れても〝金言〟を忘れず、やるべきことをコツコツと積み上げていく覚悟だ。
心強いファンの存在 「しっかり応えられるように努力していきたい」
ドラフト指名後には日本ハムの情報をチェックし、「球場も新しくなって、ファンもたくさん応援しにきてくれているのを見たので、その期待してくれる人たちにしっかり応えられるように努力していきたいです」と活躍をイメージした。
目指すは、北の鈴木誠也。エスコンフィールドに大きな放物線を描き、北海道を熱くする。