【一問一答】侍アジアVから一夜明けの万波 次はフル代表 近藤、吉田、鈴木がライバル
日本代表「侍ジャパン」に選出されていた日本ハムの万波中正外野手(23)がアジアプロ野球チャンピオンシップでの優勝から一夜明けた20日、イベント出演した旭川で取材に応じ、あらためて喜びを表した。国際大会での貴重な経験を振り返り、年齢制限のない〝フル代表〟入りへ、決意を新たにした。一問一答は以下の通り。
―優勝から一夜明けた心境は
「本当に楽しかったなと。それに尽きますね」
―具体的にどう楽しかったのか
「緊張感とか、なんか負けられない試合の雰囲気とか、お客さんの熱量とか。全部含めて最高だなと思いましたし、こういう試合をできるように頑張りたいなと思いましたね」
―今後の野球人生にプラスになる
「本当にそう思います。あの応援の規模というか、一周ぐるっと全部、ホームみたいな。国際試合だけだと思う。本当にいい経験をさせてもらいました」
―打撃成績も3割超え
「そうですね。打率以上に長打もしっかり打てたのは良かったと思いますし。ホームランも1本出て。なんとか打ちたいと思っていたので。自分の結果もチームの結果も含めていい4試合になったかなと」
―守備でもいいスローイング
「良かったです。なんとか自分の持ち味というか個性はちゃんと発揮できましたし、守れるぞというところも、皆さんにお見せできたのかなと」
―東京から北海道に戻り、寒かったのでは
「結構、びっくりしましたね(笑)。東京の感じで来たので。東京は日中、半袖でいけるんじゃないかという感じだったので(笑)。(旭川に)降りた時、結構、度肝を抜かれましたね」
―来年の開幕戦に向けて
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「来年、開幕はビジターですし、また今年とは違った開幕戦になると思うので、まずは絶対にけがをせずにしっかりキャンプから結果を出して、スタメンに名前を連ねるというのが本当に一番だと思います。健康に一年のスタートが切れるように、そこは何よりも大事にして過ごしたいなと思います」
―オフに気をつけたいことは
「やっぱりけがだったり、体調面。今年は1年間やってみて、技術以上に体力面だったり、その日の体のコンディションが一番大事だなというふうに痛感した。今年の経験を生かしたいと思っているので、オフはもちろん追い込みながら、けがをしない体づくりは引き続き意識したい。来年は本当にフル出場したいと思っているので、それに耐えられる体をつくって。健康第一だと思うので」
―代表選手と対話する中で、体づくりに関する知識も得られたか
「そのあたりの話はあまりしていないですね。技術的なことは聞きましたけど。自分の試合前のアップからのルーティンは、代表メンバーの中でも多い方だった。いい準備はできているんじゃないかなと思うので、引き続き継続していきたい」
―ファイターズに還元できそうなことは
「あらためて、ファイターズはみんな、すごくちゃんとやっているなというのは感じましたし、強くなりたいなと思います。すごい選手たちを見て負けたくないなと思った。まだまだ、チームに還元とか、そこまでは思えていないですけど、個人的に成績で引っ張れるようにと思いますし、ああいう大舞台を経験させてもらったので、タフな試合で僕がなんとか勝ちにつながる一本を打てるように頑張りたいです」
―侍選手同士で意見交換は
「森下(阪神)とか、バッティングを聞いていて面白いなと思った。(打撃の際に)体を傾けているけど、ボールを叩いているイメージらしいので、そういうイメージもあるなと思って。やるやらないは置いておいて、引き出しの一個にするのはいいんじゃないかなと」
―同じ神奈川でプレーしてきた森下の存在は刺激に
「そうですね。横浜と(東海大)相模なので。そんな関係性で高校時代から過ごしてきたので、一番刺激をもらいました」
―日本ハムから3人が侍ジャパンに。3人でチームを引っ張りたいか
「あらたまって話す機会はそんなにないですけど、おのおのがどう思うかじゃないですかね」
―来年はプレミア12が開催される。意気込みは
「今回この経験をさせてもらったことで、国際試合が、より自分の中で現実味を帯びてきました。選ばれる前はイメージもつかない、ただテレビを見ているだけだったので、実際、中に入ってプレーさせてもらって負けられないプレッシャーだったり、皆さんにかけてもらう期待が今回、すごかった。フル代表だったら、もっと大きくなると思いますし、そういうところで戦っていける選手になりたいと思った。来年、しっかり結果を出して、なんとかそこに入っていけるように。今度は年齢制限がないので、なかなか困難ではあると思いますけど、頑張りたい」
―一層、WBC優勝のすごさも感じたのでは
「感じますね。これよりはるかにレベルの高い選手たちがやっているのかと。本当にいい選手が多いなと感じたので、まだまだ先が長いなと思います」
―フル代表に入るためには
「全部、もっとスケールアップすることかなと思いますね。打撃3部門もそうですし、出塁率、長打率。全部を伸ばさないと難しいと思います。(外野手は)近藤さんがいて、吉田正尚さんがいて、鈴木誠也さんがいて…。今回、選ばれたメンバーだけでもすごいじゃないですか。で、ヌートバー選手もいたりとか。そこに入るなら、いい選手とか、そういうレベルの結果ではまず無理。飛び抜けた結果が必要じゃないかなと思います」
―アジアチャンピオンシップで優勝し、昨夜は眠れたのか
「眠れますよ。興奮して眠れないとか、あまりないですね」
―遅くまでお祝いをしたり
「打ち上げはしました。それ以上の詳細は言えないです(笑)。打ち上げはしましたね。楽しかったです」
―来年、打撃3部門の描いている数字は
「正直、打率はあまり考えていなくて。ホームランは40本、打ちたいなというのと、打点は100近く。やっぱりOPSですね。.900を超えられるように、とは思っています。それぐらいがベースになるのかなと思っています」