上川畑が新庄監督に決意のメッセージ GG賞獲得へ「ショートで使ってください」
上沢とともに帯広でプレミアムトークライブ
名手たちの牙城を崩す。日本ハムの上川畑大悟内野手(26)が20日、上沢直之投手(29)とともに、ニッポンハムプレゼンツプレミアムトークライブ(帯広会場)に出演。軽妙なトークで会場を沸かせた。イベントでは集まったファンを前に、来季のゴールデン・グラブ賞獲得を高らかに宣言した。
指揮官へストレートな思い 決意と覚悟の要望
真っすぐな思いを、言葉に乗せた。トークショーの終盤。質問コーナーで『新庄監督へ一言、申すなら?』と問われた上川畑は、間を置かず「来年はショートで使ってください!」とメッセージを送った。真剣なまなざしに、覚悟と決意が映し出された。
苦慮した新球場への対応 期する来季の雪辱
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華麗なフィールディングと強く正確な送球は見る者を魅了する。チーム随一の守備力を誇るが、今季は新球場への対応に苦しんだ。「芝と土のバウンドが全然違って、土が硬かった分だけ難しかった。プロの打球は速度もあるので」とフィールドに順応しきれなかった。
昨季80試合の出場でわずか「3」だった失策数が、今季は一気に「10」(108試合出場)まで膨らんだ。首脳陣は人工芝か天然芝かの違いによって、時には上川畑を二塁で起用した。「僕に足りないところがあって、修正できなかった結果、その起用法になった。事実を受け止めて、二塁でもやるべきことをやろうという気持ちで取り組んでいた」。ポジションをつかみきれない悔しさを胸に畳み、白球を追い続けた。
ノックに明け暮れたエスコン秋季キャンプ
守備力強化に重点が置かれた今秋のキャンプでは、徹底的にノックを受けた。「数を受けたことで身になった。ただ実際の試合の打球は分からない。来年守ってみないと、手応えは得られないかな」と、不安を打ち消すように練習に打ち込んだ。
強力ライバルに宣戦布告 狙う名手の栄誉
磨き上げた技術を武器に、高く厚い壁に挑む。パ・リーグ遊撃手部門のゴールデン・グラブ賞は、2013年から17年までは今宮(ソフトバンク)が、18年以降は源田(西武)が6年連続で受賞中だ。
「(トップ選手との差は)見えてないです。まだ1年間通してレギュラーで出たこともないので、まずはそこから。1年間ショートで出て、エスコンフィールドでゴールデン・グラブを獲れるようにやっていきたい」。その実力は誰もが認めるところ。来季は突き抜けた結果を残し、栄えある賞をつかみ取る。