エース上沢 新庄監督との秘話を披露「僕はこれから、この人のために投げよう」
上川畑とともに帯広でプレミアムトークライブ
日本ハムの上沢直之投手(29)が20日、ニッポンハムプレゼンツプレミアムトークライブ(帯広会場)に上川畑大悟内野手(26)とともに出演。新庄剛志監督(51)との秘話を披露し、聴衆を引きつけた。ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指す右腕は今オフ、数多くの思い出を胸に海を渡る。
今から1年半前 2022年5月7日の西武戦
ボスにかけられた言葉で一番うれしかったものはー。ファンからの問いかけに一瞬、思考を巡らせて口を開いた。「人づてに聞いたんだけど…。僕は去年、シーズン初勝利が遠かった。その初勝利した日に聞いた話です」。さかのぼること1年半前。舞台は2022年5月7日の西武戦(ベルーナドーム)だ。
試合前のミーティング 指揮官がコーチ陣に…
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昨季の上沢は開幕から波に乗れず、6戦未勝利のまま5月を迎えていた。大黒柱の誤算は当然、チーム成績にも影響を及ぼす。低空飛行を続ける中、指揮官は試合前に行われるミーティングで、コーチ陣に熱く訴えかけたという。
「首脳陣だけの会議で、監督が『きょうは上沢くんのために点を取って、なんとか勝たせてあげよう』という話をしたと聞いた。直接、かけられた言葉じゃないからこそ、グッと来るものがあった。僕はこれから、この人のために投げようと思いました」。心燃やしたエースは、この月4度の先発登板で、全て7回以上を投げて4連勝。防御率0・58の圧倒的な成績を収め、自身初の月間MVP賞を受賞した。
夢をつかむべく12月上旬に渡米 「しっかりと報告できたら」
夢を追い、日本を飛び出す。12月上旬には海を渡り、アメリカを拠点に自主トレと本格的な移籍交渉に乗り出す。帯広のファンと触れ合った上沢は「皆さんと話すことができて本当に楽しかった。来年に関しては、僕もまだ分からない状況。決まり次第、しっかりと報告できたらと思います。どこにいても頑張ります」
特別な時間をかみしめながら、決意を表明した。