加藤貴之 トークショーでFA残留の秘話を明かす
応援大使プロジェクトで苫小牧を訪問
日本ハムの加藤貴之投手(31)が21日、伊藤大海投手(26)、鈴木健矢投手(25)とともに北海道応援大使プロジェクトの一環で苫小牧市を訪問。北洋大で行われたトークショーでは、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留する決断に至った理由を明かした。
「残留しました、加藤です」に拍手喝采
トークショーの冒頭では「このたびは残留しました、加藤です」と自己紹介し、拍手喝采を浴びた。どのくらい悩んだかについては「(幹部と)食事会をする前までは結構、悩んでいた。出るつもりはそこまでなかったんですけど、やっぱり他球団の話は聞いてみたかった」と説明。残留の決め手として「来年からもお願いしますという言葉をもらった。本当に育ててもらったので、感謝で残ろうと思いました」と語った。
後輩たちも注視 伊藤&鈴木も当時の心境を吐露
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11月頭の秋季キャンプ中は、残留か、FA移籍か去就が大きな話題となった。この日、トークショーに同席した後輩たちも注目していた。伊藤は「あまりこっちから聞くこともないですし、上沢さんもポスティング申請して、そのツケが回ってくるかと心配していました」と当時の心境を吐露。鈴木は「気になっていましたけど、聞かなかったです」と振り返った。
親交のある6選手には事前報告
球団と4度の交渉を経て決断。付き合いが長いチームメートには、正式発表前に報告したという。「宮西さんと、上沢、玉井、(伊藤)大海にもちょこっとは話しました。あとは(中島)卓(也)さんと(松本)剛には先に伝えました」と、親交のある6選手の名前を挙げた。
来季も先発の軸 加藤節で会場沸かす
今季3年連続で規定投球回をクリアしたが、勝ち星は昨季の8勝がキャリアハイ。「勝ち星は野手との兼ね合いもある。まだ2桁勝ったことはないので、2桁勝ちたいというのはおこがましい。まずは9勝を目指します」。トークショーの最後には「来年、まずはAクラス目指して頑張ります。僕は(複数年契約で)4年間いますので、一年一年、頑張ります」とも宣言し、会場を大いに沸かせていた。