《SHINJOの信条》(オリ黒木の魅力は)バッターのタイミングの外し方と変化球の良さ
■球団納会後(11月24日、札幌市内)
―吉田のトレードが発表された
「1年前に51試合登板して、今年が3試合か。ちょっとフォームが変わって、真っすぐの勢いと変化球のレベルがちょっと下がったってところで(秋季)キャンプが始まって、もう一回、昨年に戻した方がいいよ、という話をしていた中で、こういうトレードが決まって。(パ・リーグ)3連覇しているチームで山本くんと山崎くんが抜ける可能性があるポジションを、彼がつかんでもらえたら。すごいチャンスですし、球団が変わることで化けてくる選手はすごく多いので。彼にとってもマイナスは考えず、プラスとして考えてもらって。指導者もね、変わってきて何かのきっかけですごいレベルアップにつながると思う。うちの首脳陣が悪いというわけではないですよ。期待はしています」
―吉田と直接、話したか
「そういう話をして。先発が向こうは2枚抜ける可能性があるので、まずはどういう使われ方をするか分からないんですけど、中嶋さんが…。中嶋さんがレベルの高い発想で、吉田くんを何とか大きな一人前の選手にしてくれると思います」
―オリックスから加入する黒木の印象は
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「ファイターズ戦で先発したときに、うわぁ、このピッチャーいいな、と思って見ていたんすよね。なんで今年、投げていないのかなとすごい不思議な感じがしていて。こういう吉田くんとのトレードで黒木くんが来てくれて、即戦力として、まずは先発としてやってもらって。そこからいろいろピッチングコーチ、本人と話しながら一番、彼に合った(役割を与えたい)。気持ちの面でも先発したいというのであれば、そっちの方向でいきながら。そういう選手を大きくするのは僕、けっこう得意なので」
―魅力は真っすぐか
「いや、やっぱりバッターのタイミングの外し方と、変化球の良さですかね。手元でバットの芯を外すような投球をしていたという印象は強いですね。僕、2回しか見たことがないので、うちの試合でね。あとはテンポを良くしてもらって。ちょっとテンポが遅かったかな、というイメージがあったんですよ。バッターのペースではなくて、自分のペースで投げさせたら面白いピッチャーになるなと見ていたんですよね」
―今回はどちらの球団の意向が強かったか
「その辺に関しては…お互いじゃないですか。その辺はちょっと聞いていないですけど」
―今日、吉田と話したとき、彼の表情は
「最初は暗かったです。それはびっくりするでしょ。僕がそういう説明をした後に、晴れ晴れとして、部屋を出て行って、さあやるぞと。とにかく、いい部屋を借りて住みなさいと。プレッシャーを掛けなさいと、自分に。彼は男前だし。オリックスは今、若い子たちの球団みたいになってきているので、若返りというか、その中の一人に入れたら。たぶん、一番人気…になるんじゃないですか。名前はみなさん、知っていると思うので。あとはもう結果を出して、あとはもう、ファッションにもこだわってもらって(笑)。ね。期待しています。黒木くんはもっと期待しています(笑)」