《SHINJOの信条》聞いた瞬間、もうガッツポーズですよ。よっしゃ、やった、良かったあー
■新入団会見後(11月26日、エスコンフィールド北海道)
―新入団会見を終えて。個性的な選手が多い
「ね、おとなしくない、良かった良かった」
―全員、体が大きい
「でかい。あのショートの子、190センチ近い、おもしろいねえ。1人、メジャーにいますよね、190センチぐらいのショート。その選手みたいになってくれたらおもしろいっすね。見てみたいですね」
―監督のようにパフォーマンスしたい、という声もあった
「いや、できないできない(笑)。それはできない。俺までいってくれたら困るね」
―伝授することは
「それは実力を見てから。野球の実力がないと。パフォーマンスが先行したらダメ。あとはユニホームの着こなしがまだ、オーラが出ていないというか。ぶかぶかじゃないっすか、みんな。あれ、ちょっとはやりなのかな。帽子のつばをまっすぐにするのも。あまり好きじゃないんですよね。ちょっとつばが丸い方が格好良くないですか? ヘルメットもまっすぐになっていないしさ。今のはやりなんだろうけど、俺は格好良いとは思わない」
―細野は先発だが、クローザーもおもしろいと。やってみて判断か
「おもしろい球を投げますね。まずはブルペンで見て。左のピッチングコーチがいないでしょ。左がすごい多くなったから。いろいろな案を出しながら。でも昨日、細野くんに聞いたんですよ。『コーチにアドバイスは受けたいタイプ?』と。そうしたら『いや』と(笑)。まずは自分の力で見せてから、聞きたいことがあったら聞いてみたい。それも大事なことで。あこがれの投手を聞いたら杉内くんと。ゆったりしたフォームからリリースポイントでキレを出す、みたいな話はしていましたね。映像を見ても、近いなと。球速は違いますけど、うちの加藤(貴)くんなんかも、そういうタイプなのでね。教えてくれると思うので、聞いたら良いかなと思いますね」
―何人かは1軍キャンプで
「何人かはいます。進藤くんなんかは見てみたいですね。まあ1軍メンバーが決まったら発表します」
―進藤はキャンプ、オープン戦で良ければ開幕スタメンも
「全然ありますよ。5年目でも10年目でもルーキーでも、来年の大事な戦力であれば最初から出しますし。僕はいつもそういうふうにしていますので。1年目の北山くんも開幕投手になったし、上川畑くんも1年目で(起用した)。けがはしましたけど。実力があれば戦力になるので。今年は奈良間くんも途中から結構、試合数出たし。何年目だろうが良い選手は使います」
―特に気になった選手は
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「宮崎くんは僕と同じ外野手で、足も速い。肩は見ていないから。あとは足の運びとか見て。まあ1年目、僕は教えないんで。あとはバッティングですかね」
―新庄2世になりうるか
「ということはチャンスに強いってこと?(笑)。まあまあ見てからね。試合で結果を出してとか言う前に、キャンプの練習態度とか、打席で軸のブレがないとか、バットが遠回りしないとか、僕は見るので。僕は遠くからでも見ている。ゆっくり自分の実力を見せつけてほしいなと思います。僕は常に見ています」
―進藤の高校の監督が新庄監督の高校時代のコーチ
「そうです。僕の高校時代の江口コーチになるんすけど、そういう縁もあってね。同じ地元の選手というのは気になりますしね。あとは、しっかりリード面とか、山田コーチに学んでもらって。山田コーチはマメですからね。いろいろなことを吸収してもらって。山田コーチと話をして、開幕に行けるという判断をしたら、さあ行きますか、とね。一瞬のチャンスをものにしてほしいなと思いますね」
―送球も速いと
「うん、(二塁送球が)1.8秒。練習を重ねることによって1.7秒とか、なってくれたら使えますね」
―FAの山崎福を獲得。あらためて
「去年の登板機会がそんなにないときに、山崎くんを見て次の日に球団の方に『山崎くんちょっと獲りたいんですけど、何とかならないですか』と言って。必ず2桁勝つピッチャーだと思って、僕は見ていると。FAを調べたら次の年。よっしゃーっと。で、(今季は)2桁(勝つような)活躍をするなと。あくまでも、俺の気持ちの中でね(笑)。そうしたら11勝して、わちゃーと思いながら。バッティングが好きということで。セ・リーグも含めて全部で6球団? もう願っていましたよ。毎日、来てくれないかな、来てくれないかなと、ずっと思いながら答えを待って。夜中ですか。それ(加入の一報)を聞いた瞬間、もうガッツポーズですよ。よっしゃ、やった、良かったあーと。本当に左王国ね」
―来季の先発ローテは左が多くなる可能性も
「で、外国人も左という(笑)。うそうそうそ。それはまだこれから」
―山崎福は二刀流も
「バッティングを見てみたいです、本当に。ちょっとしか見ていないんですけど、バットの出方も良いし、変化球もしっかり見逃していたし。まあそれは本人と話をして。まあでも、ピッチャーに専念してほしいですよね(笑)」
―本人が希望し、監督が見て良かったらDH解除も?
「それはおもしろいですよね。ウチは決まりがないので。そういう新しいことをどんどんさせていきたいので。結果を出しゃあ、もうそれが答えなので。はい。まあ、山崎くんが投げて、伏見くんが受けて、で、伏見くんの打席で山崎くんが入るというね(笑)。2割1厘しか打っていないから、伏見くんは。それ以上打てる可能性はあるからね。あ、ないか、そんなルール(笑)」
―山崎福獲得の手応えは球団から聞いていた?
「いや、50%くらいの感じと言っていましたけど。僕は『(球団幹部が)大阪に行くこと(再交渉)はない』と聞いた時に、92%くらいに上がったかなと思いましたね」
―そういう受け取り方
「いや、分からないですよ。詳しくは聞いていないので。どこが決め手になったのか、本当に聞いてみたい。エース待遇でと、もちろん僕は思っているし、ウチは加藤(貴)くんという、素晴らしい左ピッチャーもいる。最終的な答えは、本当のエースというのは、来年、分かると思う。その競争もしてもらえたら、すごくうれしいですね。勝ち数というより、登板数とか、球数とか、いかにゲームをつくってくれるか。打つ打たないとか、あるので。1年間、ローテーションを守れる体力だったり、故障をしないピッチャーというのが、本当のエースだと思うので。体力もありそうですし、けがもなさそうだし、とにかく器用。対戦していても視野が広い。マウンドでいろんなところが見えて、テンポも良いし、器用だから、僕は山崎くんが投げているときにフォースボーク(一塁走者があえて大きくリードし、投手がけん制を投げようとした際に三塁走者が本塁に突入するプレー)を札幌ドームで。視野が広い、見えている、ランナーもじっくり見えている。あ、これはフォースボークが成功するなと」
―成功したからこそ、高く評価したのか
「そういうところ。あれでウチが成功したときにさらにほしくなりました。全て見えているんだなと」