札幌MF馬場晴也 成長感じた1年「選手としても、人としても尊敬できる」MF小野へ恩返しだ
■11月26日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前節は出場停止
ラストゲームで成長を示す―。北海道コンサドーレ札幌は26日、前日のFC東京戦(味スタ)に出場しなかった選手を中心にパス回しやランニングメニューで調整した。前節は出場停止だったMF馬場晴也(22)の札幌1年目が終了する。前半戦はJ1の強度やミシャサッカーの適応に苦戦したが、試合を重ねるたびに順応。来季を飛躍の足掛かりとするためにも12月3日の浦和との今季最終戦(札幌ドーム)で存在感を見せる。
J1に慣れるまで苦労した前半戦
自身初となるJ1の舞台は慣れるまでに時間を要した。開幕戦の広島戦(Eスタ)で途中出場し札幌デビューを果たした。2戦目の神戸戦(札幌ドーム)では初先発の座を射止めたが、前半で途中交代。その後もリーグ戦は控え組が続き定位置をつかむには至らなかった。馬場自身も「苦戦が多かった。自分のパフォーマンスも全然だった」と前半戦の出来を悔やんだ。「シンプルに技術不足もそうですけど、コンサのサッカーへの理解もJ1の強度に対しても、まだまだなことが多すぎたかなと思います」。
スタメン定着まであと一歩となった後半戦
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5月19日の京都戦(札幌ドーム)で左膝を負傷し戦線離脱。外から試合を見ることが増え、頭をスッキリさせることができた。「ポジショニングだったり、1タッチ、2タッチでテンポを大事にするところがあるので改めて整理した。特に攻撃は立ち位置も目まぐるしく変わるしテンポも大事。ボランチで後ろに入ったときとアンカーっぽく残ったときも全く役割が違う。やりがいはとてもある。さらに自分のレベルを上げられるサッカーをしている」と札幌加入を成功と話す。「ケガの後は試合を重ねるごとに良くなってきた。まだまだですけど、やれることも増えてきて、後半は悪くないシーズンだった」と成長を実感。現に後半戦はスタメンの座をつかみつつある。
「最後は(小野への)感謝の思いをピッチで表現したい」
12月3日の浦和戦はMF小野伸二(44)の現役ラストマッチとなる。共にしたのは1シーズンだけだったが、「小さい頃にテレビで見ていた人と練習しているのは新鮮で刺激的な毎日だった。紅白戦では同じチームになって、アドバイスをもらうこともあった」とポジショニングなどの面で助言を授かった。「選手としても、人としても尊敬できるところばかり。最後は感謝の思いをピッチで表現して、勝利で伸二さんを送り出したい」。少しでも成長した姿を見せ、恩返しにする。