【一問一答】北山亘基 エースの穴を埋めチームの顔に 上沢に抱く尊敬の思いとは
日本ハムの北山亘基投手(24)が28日、エスコンフィールド北海道で契約を更改し、600万円増の3300万円(金額は推定)でサインした。今季はシーズン途中から先発転向し6勝をマーク。来季は、メジャー挑戦を表明している上沢直之投手(29)の穴を埋めるべく、エース級の働きを目指す。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:11月28日時点】
ーサインは
「はい。しました。今年より少し上げていただきました」
ー球団からの言葉は
「去年を踏まえて、この1年で思うところがあれば、正直に話してほしいと言われました。僕に不満とかは一切なくて、これをすれば今後もっと良くなるだろうとか、僕はこういう気持ちで来年に向けてやっていきたいですと、しっかり言えたので良かったと思います」
ーどのような気持ちを伝えた
「去年、今年とたくさん経験させていただきましたし、チームの顔と呼ばれる選手になれるような3年目にしたいと思っている。来シーズンに向けたビジョン、今後に向けた気持ちを伝えました」
ー先発に転向した。どんな1年だったか
「通年、活躍できなかったというのが一番の課題です。もちろん収穫もあったけど、そこが一番、自分の中では悔しい。必ず改善して来年につなげたいと思います」
ー今季6勝をマーク
「本来、自分が持っているパフォーマンスを出し切れば、ある程度、勝負できるという発見はあった。それを安定して継続できるかが課題なので、しっかり頑張っていきたい」
ー8月にはファームを経験
「去年からプロに入って、自分なりに考えて取り組んだ過程だったり、継続してやってきた部分、発見を整理する時間になったのかなと思います。いろんなトレーニング、コンディショニング、試合での考え方、技術。何が本当に自分に大切なものなのか、これは本当に必要なのか大切なのかと、あらためて知ることができたので良かったかな」
ー山崎福も入団する。来年の意気込みを
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「来シーズンは必ず1年間ローテを守り抜くのが目標であり、必ず成し遂げると球団の方にも伝えました。強い気持ちがあるので、そこは最低限やり遂げたいなと思います。優勝するための一つのピースになるという強い気持ちでやっていきたい」
ーオフの自主トレは
「テーマはシンプルに深く。自分の本当に必要なものをひたすら、やり込んでいきたい。基本的に1人で。マウンドに立ったら1人なので、自分に向き合ってやりたいと思う。関西出身なので、関西の方でやりたいと思います」
―増額分は自己投資か
「この2年、かなり自己投資したので、来年はその中で得た発見や気付きをひたすら取り組むので、あまりお金は使わないんじゃないかな。来年はもっとシンプルになるので」
―蓄える
「人が喜ぶ形で使えたらいいなと思います。家族、身近な人、お世話になった人に使うのが一番いい使い方だと思う。もっともっと稼げる力を付けて、結果を出せる選手になりたい」
―先発転向して得た手応えは
「出だしの西武戦は良かったです。力を出せれば、あれと同等か、それ以上の内容になる。でも、それを継続して通年でできなかったっていうのが、まだまだ自分の課題。手応えもありますし、課題も痛感したシーズンです」
―今オフのトークショーで12勝と目標を掲げていた
「自分の中ではもっと高い目標を設定している。あまり言いたくないけど。その場でみんなが喜んでくれるような意味合いで、あれ(12勝)を言いました」
―コンディションを維持するために
「今年はちょっと挑戦した要素もあった。本来のアマチュア時代からやっている路線と、またちょっと変わった追い込み方、トレーニングを試してみた部分もあった。得た気づきを元にどうしていこうっていうのが、今ハッキリ定まってきた」
―万波、根本ら後輩が侍ジャパンで活躍
「素直にすごいと思います。同じ世代、もう僕より年下の子たちばかりなので。僕は自分のことにしっかり集中して、うまく高め合っていけたらいい」
―今オフ、上沢が抜ける可能性も。自覚が増すか
「去年、今年とこれだけ経験させていただいてる中で、自覚が芽生えない方がおかしいと思う。本当に自分が球団の顔になる、ファイターズの優勝する中のピースになるっていう、より強い気持ちでやっていきたい。上沢さんに関しては、個人的に本当に尊敬してる方。実績がどうこう以前に、人として本当に尊敬している。普段の立ち居振る舞いだったり、周りからどう思われるっていうような部分も本当に尊敬してる。人間性も含めて上沢さんみたいな選手になりたい」
―球団の顔になる。素晴らしい目標
「ここで中途半端なことを言っても、そのまま尻すぼみで終わっていくだけだと思う。言葉にしたのはプロに入って初めて。こういう強気なことを言うのは、今まであえてしなかった。そういう意味では一つの決断」
―あえて自分にプレッシャーを
「アマチュア時代から、しかるべきタイミングだと思う時にしっかりと目標を口にしてきた。プロに入ってからは初めて。今回はフロントの方にも、ここでお話してる以上に強い気持ちをお伝えしました。すごくいい機会になったと思います」