田宮裕涼が2軍優秀選手賞 吉田輝星からの〝死球予告〟に「ストレートを狙い打ちする」
NPBアワードに出席 飛躍の年に栄えある賞
日本ハムの田宮裕涼捕手(23)が28日、都内で行われたNPBアワードに出席し、イースタン・リーグの優秀選手賞を受賞した。今季2軍では91試合に出場し、打率・220、1本塁打、22打点。シーズン終盤には1軍昇格を果たし、プロ初本塁打を放つなど強烈な印象を残した。
晴れ舞台に笑顔も満開 「来シーズンは、ずっと1軍で」
壇上でスポットライトを浴びた田宮は今季を振り返り「やっぱり、初めてエスコンフィールドでホームランを打ったことが一番、記憶に残っています。リクエスト(の末の本塁打)だったので、歓声がすごくて、すごいうれしかったです」と笑顔を見せ、「次は1軍でタイトルを獲れるように。来シーズンは、ずっと1軍で戦っていけるように頑張っていきたい」と決意を新たにした。
まさかの〝別れ〟にショック 素直な気持ちを吐露
来季もともに戦うと信じて疑わなかった〝相棒〟は、チームを去った。24日にオリックスへの移籍が発表された吉田とは同学年で、18年ドラフトの同期。プロ1年目から5年間、同じ寮で過ごし、練習から何度もバッテリーを組んで絆を深めてきた。
突然の別れに「本当に、最初に決まった時は信じられなくて、すごく寂しかったです。同期全員で、ファイターズで活躍するという目標もあったので、それができなくなってしまうのは悲しいです」と素直な気持ちを明かした。
同期5人で開いた食事会 誓い合った活躍
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トレード決定直後には、野村、万波、柿木を入れた高卒同期5人で食事に行った。27日の選手会納会でも、同じメンバーで酒を酌み交わし、それぞれ活躍を誓い合った。
「5人で集まって、本当に、みんなで頑張ろうっていう話はしました。きのう(27日)まで納会で会っていましたし、今もちょっと実感が湧かない。輝星に会わなくなったら、そういう実感が湧いてくるのかなと思います」と遠くを見つめた。
来季からはリーグ優勝を争うライバル
これからは同じリーグで優勝を争うライバルになる。吉田からは「みんな敵だから、容赦なくデッドボールを当てにいく」と、冗談交じりに内角攻めを予告されたことを明かし、「敵なので、勝負なので、しっかり輝星を打ちたい。ストレートを狙い打ちして、大きいのを打ちたいです」と受けて立った。
オールスター、侍ジャパンでの再会を期す
捕手として再び、吉田の球を受けることも諦めていない。「オールスターとか、日本代表に選ばれれば、また一緒にできるかもしれない。輝星も(オリックスから)呼ばれて行くと思うので、お互い頑張って、また一緒にできたらなっていうのは思っています」。高みでの再会を目指し、勝負の6年目に向かう。