2軍最多勝の長谷川威展 2年連続〝宮西塾〟入門 「今年は深いところにも入り込みたい」
ファームで34試合にリリーフ登板 8勝負けなし
日本ハムの長谷川威展投手(24)が28日、都内で行われたNPBアワードに出席し、イースタン・リーグの最多勝利投手賞を受賞した。今季、2軍で34試合に登板し、全てリリーフで8勝0敗、防御率3・00をマーク。「まさか僕がこの賞を…という感じでした」と予想外のタイトル獲得を喜びつつ、「やっぱり、1軍の方(の表彰式)に出たいなと思いました」と、さらなる飛躍を誓った。
2年連続の弟子入り 今年は鉄腕を質問攻めに!?
今オフは2年連続で〝宮西塾〟に入門する。最近になって対面した際に、「今年もお願いしたいです」と依頼し、快諾をもらった。「前回は初めてで、何をやっているのかなと、気になっていた部分を勉強させてもらった。今年は、こういう場面でどう考えているんですか? とか、僕のフォームはこうなんですけど、こうするにはどうすればいいですか? とか、そういう深いところにも入り込めれば」。鉄腕を質問攻めにし、貪欲に知識や経験を吸収するつもりだ。
地獄トレを大歓迎 万全の状態で参加へ
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宮西自主トレの名物は、過酷な走り込み。年初から下半身をいじめ抜き、ペナントレースを戦う土台をつくり上げる。自ら厳しい環境に飛び込む長谷川は「まずは事前の準備が大事。技術的なことを聞く余裕を持つためにも、しっかり走り込んでおくことですね」と気を引き締めた。
恐怖のじゃんけんタイムへの対策もバッチリ
ランメニューの最後には、恐怖のじゃんけんタイムが待ち受ける。宮西との勝負に敗れると、容赦なく走りが追加される。グー、チョキ、パーの偏りはなく「いい配球をしてくる」という先輩への対策は、気持ちで負けないこと。「やっぱり圧がすごいので。『おい、じゃんけんするぞ』っていう圧に負けて、(手が)縮こまってしまう。しっかりと腕を伸ばして、押されたまま出さないように、しっかり出すこと」と自分に言い聞かせるように力を込めた。
憧れの先輩に続け! 目指すはホールド王
宮西は過去に3度、最優秀中継ぎのタイトルを獲得している。同じく自主トレを行っている堀も、21年に同賞を受賞した。「自分も、そうなれたら」と長谷川。宮西門下生の誇りを胸に、来季は1軍の表彰式に呼ばれてみせる。