ファイターズ
高浜 引退する兄の分まで活躍 鎌ケ谷秋季キャンプ始まる
今季レギュラーに定着し、ブレークした日本ハム・高浜祐仁内野手(25)が3日、千葉・鎌ケ谷市の2軍施設で始まった秋季練習に参加。2日に現役引退を決断し、ロッテに在籍していた兄・卓也内野手(32)の分も、来季に向けてさらなる活躍を誓った。
兄は阪神とロッテで14年間プレー
ユニホームを脱ぐ決断をしたお兄ちゃんの分も、決意を新たにした。兄・卓也から家族のLINEグループで「現役引退します」と報告を受け、高浜は「14年間やったので尊敬しますし、すごいなと思います。あとは、ちょっとさみしい部分もあります」と心境を明かした。
幼少期から7歳上の兄の背中を追いかけてきた。兄の影響で野球を始め、同じ横浜高に進学し、高卒でプロ入り。「小さいときからずっと憧れて、僕の中ではずっとヒーローです」と思いは変わらない。
プロ入り後は、ともに故障で育成契約を経験。今年6月26日のロッテ戦では久しぶりに1軍で同じグラウンドに立ち、兄弟アベック安打を放った。兄は2007年の高校生ドラフト1位で阪神に入団し、ロッテを経て14年間プレー。弟にとっては「自分の中で超えたい年数」と、“兄超え”を新たな目標とした。
7年目の今季は一塁の定位置をつかみ、自己最多の107試合に出場。プロ初アーチを含む8本塁打をマークするなど、飛躍の年となった。
「打撃が売りなので、打率もそうですけどホームラン、長打にもこだわっていきたい」。来季から兄の思いも背負い、息の長い選手を目指す。
(中田愛沙美)