【一問一答】清水優心 阪神・梅野に学ぶ正捕手の心得「レギュラーを獲る気持ちしかない」
日本ハムの清水優心捕手(27)が30日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み、200万円ダウンの年俸2700万円(金額は推定)でサインした。来季は節目の10年目シーズン。若手時代から正妻候補として期待された背番号10は、得意の打撃で結果を残し、ライバルひしめくポジション争いを制するつもりだ。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:11月30日時点】
ーサインは
「サインしました。200万円ダウンで契約させてもらいました」
ー球団からの話は
「1年間を通しての話。去年同様、活躍できなかったので『もっとできるだろう』という話をしてもらいました。今年はいい成績ではなかったので、厳しい言葉ばかりでした」
ー球団へ伝えたことは
「自分からは特にないんです。チームの力になれなかったので、来年は絶対に貢献できるようにという話をしました」
ー今季を振り返って
「自分自身いいところがなかったけど、昨シーズンよりは少ない試合数の中で、ある程度の結果は残せた。試合に出るためにどうしたらいいのかを自分で考えて、このオフシーズンは体をイチから鍛えていきたいです。来シーズンはレギュラーを獲る気持ちしかない。2人、3人でキャッチャーをやるのではなく、キャッチャーを1人でやることしか考えていません」
ー捕手の人数は多い
「今年は伏見さんが入った。寅威さんからいろいろ学ばせてもらえることもたくさんありました。あしたからまたトレーニングをしますけど、周りとか人は関係なく、自分のやれることをやりたい。来年どうやったら試合に出られるのか、どうやったらチームを勝たせられるのかを考えてトレーニングできたらと思います」
ーオフの過ごし方は
「まだ27で年齢的にも伸びてくると思う。今年、去年の分とやり返すために、しっかり準備したい。技術的にも精神的にも追い込んでいけたら」
ー特に強化したいところは
「まだ体的にも弱い部分がある。体が基本になるので、12月は体をしっかり鍛えたい。1月はまた梅野さんと沖縄で自主トレさせてもらうので、技術的にも多くのことを学びたい」
ー来季の目標は
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「具体的な数字とかはないけど、監督を男にできたらなと思います」
ーファンへ向けて
「エスコン1年目、本当にたくさんのファンの皆さんに足を運んでいただいてうれしかったです。それに応えるのが選手だと思うので、来年は自分がしっかり成績を残して監督を男にできたらなと思います」
ー捕手のレギュラー争いは激しいが、どう強みを出していきたいか
「僕はバッティングでアピールしていきたいと思います。キャンプからアピール合戦が始まると思うので、自分のことをやりつつ、良いところをオフに伸ばして、キャンプ、オープン戦とアピールできたら」
ー打率・260、手応えは
「最後の方は自分でも良い感じが出てきた。モノにできるかは(オフの)2カ月次第だと思う。新たに取り組みたいことも入れて、やっていきたい」
ー技術的な変化はあったか
「簡単に言えば、体の使い方が違う方向に進んでいた。自分が『こう打ちたい』と思っても、ピッチャーあっての野球。置いてあるボールを打つわけでもないし、止まっているボールを打つわけでもない。自分の間、タイミングがあるスポーツなので。そこで体の使い方がうまくいかなければ…って、この1年で思いました」
ー良い体の使い方ができるようになった1年か
「そうですね、やっぱり技術ですね。動きを見ていても、良い選手は『こう打ちたい』というイメージ通りに動いている。今年だったらマンチュウ(万波)も良い体の使い方ができている。去年と比べて体の使い方が全く違う。トレーナーの人に『何であんなに良くなったんですか?』って話をした。技術やパワーには限度があると思う。生まれ持ったものだったり。急に2カ月で変えるのは難しいので、良い癖を付けるため、この2カ月でみっちり反復したい。東京にいるトレーナーの人や、うちのトレーナーと話して、いろいろ聞いて学べたら」
ーバッティングに関して、オフはこれまでと違う取り組みをするか
「特にはないけど、トレーニングや、先ほど言った体の動きは大事にしていきたい。量を多く振るとかはもちろん大事ですけど、理にかなった打ち方をしないと、誰しも打てないと思う。良い打ち方に近いドリルであったり、体の動かし方を勉強しつつ反復して、継続してやれたら」
ーメンタルトレーニングは何を
「走り込んだりして、中身の方を鍛えていければ、シーズン中のしんどい時も乗り越られるのかなって思います。松本(剛)さんは結構、走り込んでるイメージがあって、ああやって1年間持っている。やっぱり走ってないと体力は持たない。走り込みは12月。1月は技術練習が多くなると思うので、12月に心肺機能を上げたい。鎌ケ谷はちょっと寒いので、多めに走り込んだり、ウエートに励んだり、中身を鍛えていけたらなと思います」
ー阪神・梅野に教えてもらいたいこと
「去年の1月に約2週間、一緒に練習させてもらってキャッチャーのこともバッティングのことも、試合中のことも教えていただいた。梅野さんは今年1年間、勝つ経験をされている。勝つにはどうしたらいいのか、聞けたらいいなと思う。DeNAの山本も来る。今年、東さんと最優秀バッテリーを取りましたし、あいつ自身、良い1年だったと思う。後輩からも聞けることはたくさんある。約2週間、聞いたり、やったりして勉強できたらスキルアップになる」
-ダウンした年俸を来季の活躍で取り返したい
「(球団幹部から)来年上げる準備はしてるから、と話をされた。優心、今年はよくやったなって思ってもらえるような成績を残して『いや~、こんな額じゃちょっと…』って話を良い意味でできれば(笑)。そういう年になれば良いなと思います」