【一問一答】鈴木健矢 年俸アップ分は「実家の母と父においしい物を食べさせたい」
日本ハムの鈴木健矢投手(25)が30日、エスコンフィールドで契約更改交渉に臨み、1100万円アップの年俸3000万円(金額は推定)でサインした。今季は4月1日の楽天戦で中継ぎとしてマウンドに上がり、新球場初の勝利投手となって歴史に名を刻んだ。同月下旬から先発ローテーションに加わり、6月上旬までに6勝をマーク。中4、5日での登板もこなし、チームに大きく貢献したが、後半戦は疲労の影響もあり、調子を落とした。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:11月30日時点】
―サインは
「はい。しました」
―アップ、ダウンは
「アップです」
―具体的な金額は
「3000万円です」
―球団から伝えられたことは
「先発、中継ぎと今年一年、頑張ってくれたと言われました」
―球団に話したことは
「特にないです」
―今季を振り返って
「成績としては、数字はキャリアハイですけど、全く自分の中で満足してない。前半戦は6勝できましたけど、後半戦は機能することができなかった。来季はしっかり1年間、戦えるように頑張りたいなと思います」
―見えた課題は
「課題は左打者対策。あとは体力。コンディションが一番の課題かなと思っています」
―新球場でのプレーは
「自分の中でエスコンフィールドはすごく相性が良くて、エスコン初勝利も挙げられた。来季以降もどんどん投げて、成績を残していきたい」
―オフの過ごし方は
「鎌ケ谷と(プロ入り前に所属していた)エネオスで自主トレをする予定です」
―重点を置くところは
「もう一度、体づくりをして、1年間戦える体力を付けるようにしたい」
―具体的な体づくりの方法は
「まずは食べることが一番。夏場以降、食べられなくなってしまったので、オフシーズンにとにかく食べて、シーズン中も食べられるようにしたい」―積極的に食べるものは
「タンパク質が大事なので、取りつつ炭水化物ですね。シーズン中は炭水化物が食べられなかった。お米を食べます」
―1日に食べる量は
「ノルマはないですね。食べたい時に食べます」
ーもう食トレを始めているか
「オフシーズンから、ちゃんと食べるようにしてます」
ーきのうは
「きのうは焼き肉を食べました」
ー過去にも食トレをしていたか
「社会人の時まですごく線が細かった。高校、社会人の時の悩みでした」
ー苦い記憶も
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「食べて吐いて、食べて吐いてを繰り返していたので、またそれをやるのか…って感じです」
ー体重の目安は
「80キロ前後ですね。サイドスローの時は84キロぐらいあったけど、少し重たい感じがした。81、82キロぐらいでキャンプインして、そこからちょっと削るぐらいがちょうどいいかな」
ー今は
「今は80キロぐらいです。あと2キロぐらい増やしたい」
ーシーズン中はどこまで落ちたか
「ひどい時は73キロぐらいまで落ちた」
ー食事量はどれぐらい落ちたか
「普段の半分ぐらいになっていました」
ー体の疲れ、緊張感が原因か
「先発前日も食べられなくて、投げる日も昼はうどんしか食べなかった。夜も疲れて食べられない。1試合の消費カロリーはすごい。摂取カロリーと消費カロリーが合わなかった」
ーいつから落ちたか
「先発し始めてから徐々に落ちて、夏場にガンと来ちゃった」
ーファームに落ちた時期と重なる
「そうですね。ファームに落ちる時期がピークでした」
ーもともと痩せやすい
「もともと痩せやすいです」
ー食べられないと投げるのはきつくなる
「体力的にも投げるのはきついですし、回復しなくなった。栄養を取っていないので」
ー球速にも影響する
「球速がひどく落ちましたね。ファームに落ちる前は真っすぐが118キロとかになった。これはマズいなと思ったら、ちゃんと打たれた。ファームにいる期間で78、9キロぐらいまで戻って(1軍に)帰ってきた。僕はオリックスが最終戦だったけど、その時は132キロとか出た。体重は大事だなって感じです」
ー左対策は
「(秋季)キャンプから投げ始めたチェンジアップです。入っていく緩急しかなかったので、次は逃げていく緩急で。引き出しが増えれば先発する時にも生きる。もう1個、緩急をつけたいと思っています」
ー参考にする人は
「シーズン中からキャッチボール程度はやっていて、キャンプから(捕手が)座り始めた。独自というか、我流です」
ーエネオスに行くのはいつか
「12月、1月ですね」
ーDeNAからドラフト1位指名を受けた度会もエネオス出身
「たぶん、いますね」
ー面識は
「毎年、エネオスに行ってたので、ちょっと話すぐらいです」
ー球団からのねぎらいの言葉をどう受け止めた
「中4日、中5日をやっていたから仕方ないよ、との言葉をいただいたけど、その期待に応えきれなかったのは自分の実力。それを糧にして来季に向けて頑張りたい」
―オフの野球以外の楽しみは
「趣味がないので、趣味を見つけることから始めようかなと思います」
―年俸アップ分の使い道は
「実家の母と父に、おいしい物を食べさせたいなと思います」
―これまでに、両親に恩返ししたことは
「父親が欲しがっていた車を買ってあげたりはしました。親孝行に充てます」
ー自分へのご褒美は
「ちょっと税金がきついので。あまり使えないです。堅実に貯金します」
―来季の目標は
「来年も先発か中継ぎか固まってない状態なので、明確な数字はなかなか挙げることができない。1軍完走が1年間の目標。しっかり1軍で1年間戦い抜くことを目標にしてやっていきたい」
―先発、中継ぎ、どちらをやりたいか
「気持ちとしては先発をやりたい。でもチーム事情もありますし、自分がやりたいと言って簡単にできる世界ではないと思う。自分の仕事場で、行けといわれたら行く準備をしておきたい」
―ファンへ
「来季はしっかり優勝をできるように。その一員になれるよう頑張っていきたい」